偶然かもしれない動体視力

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よさこいソーランを意識したかのイキなセミ達。林が大きなスピーカーになりました。
こんな日こそ布団干しだわ。

 

 

ベランダを開け、布団を抱えてドッコイショ！・・・・と腰を上げたその時、何か黒い物体が、家の中に飛び込んでいきました。
ギョエ!もしやハエ！　や、やられた。
どこ行ったかな。たいていはどっかの窓に張り付いているんだけどな。
でも、こっちの窓にも、あっちの窓にも見当たりません。
イヤだなあ、いったい何処に行ったんだろう。

 

 

あきらめて台所に立った時です。いた！
しかも昨日作ったお好み焼きの残り物の、かけたラップの上に止まってるっしょ。あとで食べようと出しておいたのに、なんちゅうずうずうしさ。
し、しかもコイツでかい！ゾゾ～・・・
私に見られたのを意識したのか、今度はヒョイと流しのシンクの角に降りてウロウロし始めました。
なんとかしなくっちゃ。

 

 

ハエタタキはない、殺虫剤もない、追い出そうにも手間がかかるし。あ、チラシチラシ。傍にあったチラシをクルクル丸めました。
動くなよ・・・・
でもさ、でかいよ。もし強く叩いて、ベシってつぶれたらと思うとゾゾ～・・
ヤツが失神する程度にポンって当てなきゃ。でも、当たらなかったら逃げちゃうし。
だから、ベシ！っとポンと叩いてコロっとさせなきゃいけないのだ絶対に。

 

 

なしてゾゾっとしちゃうんだろう。子供の頃は家の中をハエがグルグル回っていたって平気だったじゃないの。
両手をモミモミしてるかどうかなんて、そんなの、見てる余裕なんてないべさや。
もう一か八か・・・・ベシ！！・・・・ポトリ・・・や、やった！ウマい具合にかすったんだね。必死で当てようと叩いた位置と、おばちゃん年齢の感覚の誤差が功を奏した瞬間だ。
コイツ、私を甘く見たね。輪ゴムでっぽうで飛んでるハエを落とした（こともあった）動体視力は、老眼になった今でも健在さ。

 
ハエはシンクの中を飛べずにウロウロ歩き出しました。ど、どうしよう、そうだ洗剤かけちゃえ、ついでにハイターもかけちゃえ、ど、どうだ？・・・・
ほ、ほーほっほっほ・・・・
昼下がり、布団を取り込むときは、いつになく、素早かったべさ。