北海道・札幌発・だべさ通信5

凄い人は表舞台は苦手なの

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今朝のテレビ『がっちりマンデー』は新潟のすごい人の特集でした。
木を削る『ノミ』を作る職人さんは、熱いハガネを打って打って、感覚だけで左右を寸分狂わず対称に作り上げました。
すごい!人の感覚ってすごいもんだわ。
朝ご飯、昨日の残りのカボチャのサラダを口に放り込みながら、目はテレビに釘付けです。

 

 

「もっと凄い職人さんを紹介します」
え〜、もっとすご職人さんてどんな職人さん?
その凄い人は、国宝級の古い建築物に使われる鉄の釘を作る職人さんでした。
熱い鉄をあっと言う間に、感覚だけで100分の1センチの長さまでピタリと揃えた釘を作りました。
す、凄すぎる!日本の職人さんて、なんてすごいんだろう。
カボチャのサラダはとっくになくなっているのに、器と箸を持ったまま、ただただ感心しました。

 

 

「もっと凄い職人さんを紹介します」
もう、これ以上凄い職人さんなんていないべさ。もう充分すごいもの。
そのさらに凄い職人さんは、ほんの数回、ヤスリをひいただけで、左右の刃をぴったりと噛ませる爪切りを作りました。
す、すごすぎる!

 

 

「もっと凄い職人さんを紹介します」
え”!!これ以上凄いなんて考えられない!
最後の職人さんは、なんと、たった1枚の銅板を2週間打ち続けて、そそぎ口も一体化しているヤカンを作る職人さんでした。
その美しい曲線に仕上がったヤカンの価格はなんと35万円。
朝からもう、お腹いっぱいになった気分。この職人さんたちはみな、人間国宝級だわ。
勲何等でもあげて下さい。

 

 

毎年、叙勲のニュースを聞くと、いつも経済界や芸能人の有名どころが目につきます。
表舞台で活躍する人ばかりが日本を支えてきたわけではないのだから、こんな職人さんたちこそ讃えなくてどうするのって思います。
名前を世に出さずとも、国宝級の職人さんはきっといっぱいいるんだべね。
職人かたぎは表舞台が苦手なのかも。
見えない所にある大事なものに気がつかない、そんな日本にはなってほしくないな・・・と思いました。

 

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