北海道・札幌発・だべさ通信5

北海道の春のキーワード短靴

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キャハハハ・・・・・
外が賑やかなので、指でブラインドのすき間をちょびっと作り、キョロキョロしてみる。
事務所の前を通っていたのは、下校途中の数人の男子中学生でした。
と思ったら、後ろを歩いていたひとりがコケました。
傘とカバンも地面にドサ!
ありゃ〜!思わずブラインドのすき間に力が入っちゃったしょや。

 

彼がひっくり返っているといのに、仲間たちったらキャハキャハ笑いながら先に歩いて行ってしまいました。
ちょっと君たち、だれか一人くらい ”大丈夫かい?” とか、”カバン 持ってやるよ” とか、気を使ってあげる子はいないんかい!
きっと靴もズボンもビッチャリだよ、ほらやっぱし、あら袖もでしょや。
けれど、余計な心配をしている覗き見おばさんをよそに、彼はカバンと傘をさっと拾いあげて、仲間の所に走って合流。
何を話しているんだか楽しそうです。
でもこんな日は、転ばなくたってスノトレ(雪用スニーカー)は濡れちゃうよね。

 

 

北海道には、長靴と短靴という靴の呼び方があります。
丈の短い靴なら何でも、短靴です。
辛抱の冬を乗り越え道路の土が乾いてくると、短靴が履ける喜びがフツフツと湧いてくる。
身も心も軽くなって、思わずスキップしちゃいたくなるほどです。
昔の時代なら、その喜びは計り知れませんね。
北海道人にとって『短靴』は、春の季語のようなものかもしれないです。

 

 

今日の道路の状態じゃ、転んだ彼に限らなくても、靴の中が湿っていそう。
今頃みんなの靴はストーブの傍にでも置かれて干されているかもしれないね。
今日はあいにくの天気だったけど、このあたりの歩道が乾くのも、もう時間の問題。
入学式にはみんな、ピカピカの短靴で登校です。

 

 

 

 

 


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