ガヤガヤと、子ども達の声がしてきました。
「おい、きたぞ」
あら、ほんとだ!
去年から町内で復活した ”ろうそく出せ”です。
■ ロウソク出せは昔からあったハロウィンに似た習慣
札幌では今日、8月7日が七夕。
昔は、札幌でも七夕の夜になると、子ども達が集まって家々を回り、お菓子をもらう習慣がありました。
近所の家の前で『ロウソク出せ』の歌を歌うと家人がでてきて、子ども達一人一人にくれるのです。
もともとは、足元を照らす提灯をもちながら歩くので、もらうのはちょうちんに使うロウソクでしたが、私が子どもの頃にはすでに、殆どのお宅がお菓子も用意してくれていました。
生活習慣の変わった今では、北海道でも一部の場所でしか残っていないと聞いています。
■保護者つきで町内でも復活
ところが去年からウチの町内で復活する事になり、私はおやつをあげる側になりました。
でもね、『ロウソク出せ』の習慣を知らないお宅も多いでしょうから、子どもが勝手によその家の前で歌ったら、家の人は何事かとびっくりしちゃいますよね。
それに、子ども達だけが夜に出歩くのはぶっそうな世の中です。
なので今はあらかじめ決められた家だけを保護者同伴で、みーんなで回ります。
一個10円のチョコレート。凍らせてポキッと折って食べると美味しいジュース。マシュマロ。
あれこれお菓子を選んだり、100圴で買った袋に詰めたりと、こちらのほうも楽しみました。
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■ ろうそく出せには歌がある
ガヤガヤガヤ、きたあ、ひらひら浴衣もカワイイ金魚みたいな賑やかな集団!!
『こんにちは、よろしくお願いします』子供会のお母さんはそう言ってから、
『じゃみなさ〜ん、このお宅で最後ですよ〜、おばさんの前で歌いましょう〜、せーの』
するとまあ、昨年同様
”ろうそくだーせーだーせーよお〜! ”
小ちゃい子から大っきな子まで、子ども達だけで総勢22名が、みんなこっちを向いて大合唱!
『ロウソク出せ』には、ちゃんと歌があるんです。
”だーさーないときっかくぞぇ〜!!”
声を出すたび肩を上げ下げ、それはそれは小さな大パワーに、おばちゃんは、やっぱし今年も身もだえしちゃう。
”おーまーけーにかっちゃくぞ!”
ピタッ!
シーン・・・
残るはこちらに注がれる子ども達の強ーいまなざし。
はい、どうもどうもありがとう、じゃお菓子どうぞ。
行儀よく1列に並んだ子ども達は、すでにお菓子がいっぱい入った大きな袋を持ってサンタクロースみたい。
リュックの口をパっと開ける子もいました。
今年の七夕の収穫は、上々かな?