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北海道のお米が、どんどん美味しくなっている事は、半世紀暮らしている中でつくづく実感します。去年食べた『ゆめぴりか』なんて、ほーんとめっちゃ美味しかったし、『ななつぼし』や『おぼろつき』も、言う事なし!
以前はね、北海道のお米は、お世辞にも粘りがあるとは言えなかった。
「ササニシキ」や「あきたこまち」の名高いお米の影で、パサパサボソボソの北海道米は、肩身が狭い存在だったもね。
農家さんの努力のたまものだね。
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<以前、お米の研究者さんから聞いた、ななつぼしの話しです>
= 100年ぶりに里帰り、北海道の『ななつぼし』 =
「北海道の美味しいお米の一つに『ななつぼし』がありますね」
知ってる知ってる。
「『ななつぼし』には、ロマンチックな物語があるんですよ」
先生は、一瞬目を閉じて、右手を差し出すようにして語り出しました。
今からおおよそ100年前、アメリカに渡った日本人が、故郷の味に近いお米が作れないものかと思い、カリフォルニア米に何度も改良を重ねました。そしてとうとう、日本の味に近くて、しかも美味しいお米を作る事に成功したんです。付けた名前が『国宝ローズ』。ね、いい名前でしょう。『国宝』で『ローズ』ですよ。
なんと、北海道のお米『ななつぼし』には、3分の一、『国宝ローズ』が受け継がれているのです。
アメリカ生まれの『国宝ローズ』が、今100年ぶりに日本の、北海道に里帰りしたんですね~。いい話じゃあありませんか」
まるでお米に恋しているみたいです。
『国宝ローズ』なんて、初めて聞いた名前でした。
<だべさ通信2より>
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