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北海道の冬の漬け物の代表格、ニシン漬け。
昔、母が大きな樽で漬けたニシン漬けは、今頃になると漬け物の表面に、うっすらと氷がはりました。
しゃっこい(冷たい)のを我慢して樽から取り出し、暖かい部屋で食べるのがなんともまあ美味しかったものです。
でも、今私が作るのは食べる分だけ、冷蔵庫で漬け物容器でって作るので、昔のように氷が混じったニシン漬けをシャリシャリ食べる事はなくなりました。
一週間ほど冷蔵庫で寝かせたニシン漬けを出してみました。
身欠きニシンは、米のとぎ汁に一晩うるかした(浸した)もの、キャベツは塩で少ししんなりさせておいたもの、それにショウガ、昆布、麹、鷹の爪なども一緒に、漬け物器でギュ~っと押しておきました。
あ、大根入れ忘れたわ。まいっか。
本格派とはいかないけれど、手軽さも、簡単に食卓に出せるよいところです。
大阪からやってきた ”浪花の花しぐれ”もあるよ。
旦那さんは一口食べて、 「うまいなこれ」と言いました。
どれどれ・・・ん〜〜美味しいね。
北海道には馴染みのない大阪の伝統野菜 ” 田辺大根 ”という大根が入っているそうです 。
シソや魚の卵も入っているよ。
主役、脇役、それぞれの混ざりあんばいがまあいい感じです。
大阪は食い倒れの町、倒れちゃう人が多いんでないかい。
もし、あっちとこっちの違った土地で同じ野菜を作ったとしても、きっと何かが違うと思う。
土地や水や空気が、それぞれが個性を作るのはもちろんだと思うけど、それ以外にも ”ボチボチでんなあ ” の大阪弁を聞いて育った大根と、 ” なまらうまいべ〜 ”の北海道弁を聞いて育った大根では、きっと気質や性格も違ってる。だから微妙に味も違うかも。
そう考えると、日本中、いや世界中の食べ物が食べられる今の時代っていいなあ。
口の中で世界旅行。
あ〜おいし。