北海道・札幌発・だべさ通信5

奴隷にされるアリの世界

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公園で、アリの引っ越しと思われる行列に出会いました。
ちゃんと通り道が決まっていて、その中に混じって、食料の虫の死骸や、卵を運んでいるアリがいます。
自分の体よりも大きな物を運ぶアリは、ほんと力持ちだね。

 

でもよく見ると、2種類のアリがいます。
ちょびっと茶色いアリは、だ〜れも何にも運んでいないみたい。卵や虫の死骸なんかを運んでいるのは黒いアリばっかしです。
だいたいさ、昔から思っていたけど、赤っぽいアリは生意気だよね、きかない(気が荒い)しさ、かじるっしょ。
も、もしや!!
子供の頃、強いアリが弱いアリの巣を襲ったところや、死骸ばかりになったアリの巣を見た事がありました。
もしや、これはアリの戦争か?・・・・でも目の前にいるアリたちは、ケンカもしないで歩いているわ。
ということは、仲良しか。

 

 

家に戻ってから調べてみる事にしました。
すると、なななんと、そこには驚愕のアリの世界が!

 

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”衝撃レポート!! サムライアリは奴隷狩りをして生きている!!”

日本のどこにでもいる『サムライアリ』は、クロヤマアリの巣を襲って殺し、幼虫やサナギを奪うのだ。
その幼虫や卵を、自分達の巣に持ち帰りふ化させ、奴隷として働かせる。
しかも、幼虫や卵の世話、掃除から女王の世話まで、全てを奴隷たちにさせているのだ!

 

 

しかし、奴隷となってるクロヤマアリには、自分達が奴隷になっている自覚がないらしい、それはどうしてか。
アリ達は、それぞれ体についているワックスなるもので仲間を見分けるのだが、サムライアリは、ちゃっかり奴隷のクロヤマアリのワックスを付けちゃってる。
だから、クロヤマアリは、”仲間だな〜”と思って、な〜んにも気付くことなく働いているのだ。
水戸黄門に登場する越後屋よりまだ悪い したたかさ!
サムライアリの女王は、食事もカミカミしてもらって食べるなど、もはや奴隷なしでは生きていけないアリなのだ。

 

 

新しいサムライアリの女王が誕生すると、彼女はクロヤマアリの巣に単身侵入し、本物の女王をかみ殺し、ワックスを自分に塗り替え、まんまと女王として君臨するのであった。

 

 

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アリの顔はみんな同じに見えるので、私が見たアリ達がそうなのかどうかは、断定できません。
でも、日本中のどこにでも、普通にいる種類だそうから、もしかしたら、そうかもしれませんね。

 

 

奴隷と言われてはいるけれど、本人が自覚のないままに働いて、それで幸せを感じているのなら、それはそれでいいかもしれない。
だって、人間にでもいるっしょ。
「女王様とお呼び!!」ベシベシ!!ってされたいアリさんも。

 

 

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