北海道・札幌発・だべさ通信5

婆ちゃん 必死の3時間半

PR

 
婆ちゃんが、初めて今日、おためしデイサービスに行きました。
お迎えの車に乗って行き、入浴と食事をして帰宅というコースです。
不安いっぱい緊張いっぱい。
「母さん(私)も一緒なら一回くらい行ってもいいべよ」という事で、私はあとから様子をうかがいに行く事にしました。

 

 

施設ではちょうど昼食前という事もあって、テーブルで沢山のお年寄りがくつろいでいます。
あ、婆ちゃんだ。
奥の方から職員さんに付き添われてお風呂からあがってきました。
”ばあちゃん、私はこっちで見ているからね”と手を振っても、私の事が見えない様子です。
緊張しちゃってるわ。

 

 

職員さんは婆ちゃんに付きっきりで何かを話しかけているけれど、婆ちゃんは何度も何度もだだっこみたい首を横に振っています。
それから私の所に職員さんがやってきました。
「アキヨさんのテーブルにぬり絵と算数の紙が置いてあったもんで、なんかそれがイヤだったらしいんです」
「そうなんですか」ばあちゃんは勉強が大嫌いだもな。

 

 

とその時、となりのお婆ちゃんが婆ちゃんに何かを話しかけてくれました、その調子その調子・・・・
婆ちゃんも何か話してごらんよ。
でも婆ちゃんは、ただ黙って背中をすぼめたままじっとしています。

 

 

いよいよ食事が並びました。あ、五目ご飯だよ、大好きだもね!
でも様子がおかしい、職員さんにまた首を横に振ってる??
再び職員がこちらに寄ってきて、
「アキヨさんは ”おかゆ” しか食べないって言っているんですけどそうなんですか?」
「え、そういえば今朝はおかゆを食べていたけれど、五目ご飯も好きなはすですけど・・・・」
ハ〜〜〜・・・どうしちゃったんだろう。あ、食べてる。
きんぴらも食べているっしょ。
なんだか子供達の参観日の事を思い出しました。

 

 

婆ちゃんにしたら、きっと必死の3時間半。
家に戻った婆ちゃんは、帽子をスポっと取ってから
「あ〜あ、おらイヤだべ」とひとこと言いました。

 

人気ブログランキングに挑戦中です!ポチっと押すとランクアップ!