北海道・札幌発・だべさ通信5

寄り道が教えてくれるもの

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外で子供達の声が聞こえます。
あ、あの子達だ。
2年くらい前に、地域のおばさんとして新一年生の集団下校に付き添った中にいた子たちです。
今では余裕の登下校。我が家の前でクネクネと意味不明なダンスをしてみたり、前後左右、上下に斜めに、2匹のチョウチョみたいにからみあったりして、毎日予期せぬ動きの連続で学校に通っています。

 

 

体の小さいメガネの子が、道路から上を見上げて叫んでいます。「○×△〜〜!!」
もう一人の青いジャンパーの子は、道路脇の雪山をはいつくばってよじ登ってる。お、登った登った。
そうか、我が家の物置のツララをもいでいるのか。
あら、取ったツララを高く上げて、メガネの彼に見せている、自慢げだね。ツララの長さは15センチくらいかなあ。
と思ったら、ペロリとなめてるわ。

 

 

いいな・・・おばちゃんも、ツララなめたい。
本当は、大きなツララがあると突いて落として、
”ほーら、でっかいの採れたもね〜”とか言ってペロペロなめて遊びたい!
でもね、大人のかっこうをしてるっしょ、だから無関心なフリをしているだけなのさ。

 

 

屋根の下は危ないけれど、昔の子供達はよく遊んでいましたね。
毎日外で遊ぶ事で、冬の匂いや春の気配を感じとったものでした。
寄り道大好きな彼らもきっと、大きくなって遠くに行っても、育った場所の季節の変化は体にしみついているでしょう。

 

 

大きなツララが沢山できる家は暖かみが外に逃げるからで、屋根の雪が溶けてツララになるそうです。最近の北海道の住宅は寒冷地使用だから、1mなんて大きなツララができるお宅は少なくなりましたね。
そのうちメガネの彼が雪玉を投げ始めました。
「○×△〜〜!!」”こっちにも持ってこいよ〜”とかなんとか言ってるのかな。
そんなこんなの仲良しも、行ったり来たりしているうちに、思い出みたいに小さく遠ざかっていきました。

 

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