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今年のクラス会の会場はホテルのレストラン。
集まったのは、先生も合わせて16名でした。
レストランの心遣いで、私達の席はパーテーションで区切られていて、席の移動にも充分なスペースを作って下さいました。
おかげで、時間の経過とともに、みんな、あっちこっちと行ったり来たり。
まるで小学校の休み時間のようです。
あと2年もするとみんな還暦になる教え子達と18歳しか歳の違わない先生との距離はどんどん縮まり、
ややもすれば、見たとこどっちが生徒か先生かわからないくらい。
私達が過ごしたころの手稲西小中学校は、幼稚園から小学校、中学校までが、同じ校舎の各学年1クラスでした。
という事は、幼稚園からずーっと同じ顔ぶれが傍にいたわけです。
家族のような学級ではありましたが、逆に、他人との関わりが苦手で、知らない人の前ではカチンコチンに緊張しちゃう子ども達でした。
だからきっと、社会の荒波に落とされたときは、みんなはきっと、あっぷあっぷして、溺れそうになったかもしれないね。
今の私達は、定年というゴールが見えてきた人や、親の介護に身を捧げる人、身近な人の死を受け入れなくてはならない人など、
あの頃には想像もしなかったけれど、誰もが必ず受けなくてはならない大きな波を、今まさに経験している最中です。
だからこそ、ここに集まった同級生には、心の鎧を外す事ができるのかもしれませんね。
宴会もそろそろ終わりに近づきました。
お世話をして下さったホテルの男性が
「あの、皆さんは、どのようなご関係なんですか?」
と私に聞いてきました。
”クラス会ですよ” そう言うと、彼は少し驚いて
「そうなんですか。 皆さん、とても和んでいらしたので、私はてっきりご親族の集まりだと思いました」と言いました。
嬉しい事を言って下さる。でも確かに私達は、親戚以下ではあるけれど、他人以上かな・・・と、それぞれが感じているのではと思いました。