北海道・札幌発・だべさ通信5

小さな学級は他人以上

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今年のクラス会の会場はホテルのレストラン。
集まったのは、先生も合わせて16名でした。
レストランの心遣いで、私達の席はパーテーションで区切られていて、席の移動にも充分なスペースを作って下さいました。

 

 

おかげで、時間の経過とともに、みんな、あっちこっちと行ったり来たり。
まるで小学校の休み時間のようです。
あと2年もするとみんな還暦になる教え子達と18歳しか歳の違わない先生との距離はどんどん縮まり、
ややもすれば、見たとこどっちが生徒か先生かわからないくらい。

 

 

私達が過ごしたころの手稲西小中学校は、幼稚園から小学校、中学校までが、同じ校舎の各学年1クラスでした。
という事は、幼稚園からずーっと同じ顔ぶれが傍にいたわけです。
家族のような学級ではありましたが、逆に、他人との関わりが苦手で、知らない人の前ではカチンコチンに緊張しちゃう子ども達でした。
だからきっと、社会の荒波に落とされたときは、みんなはきっと、あっぷあっぷして、溺れそうになったかもしれないね。

 

 

今の私達は、定年というゴールが見えてきた人や、親の介護に身を捧げる人、身近な人の死を受け入れなくてはならない人など、
あの頃には想像もしなかったけれど、誰もが必ず受けなくてはならない大きな波を、今まさに経験している最中です。
だからこそ、ここに集まった同級生には、心の鎧を外す事ができるのかもしれませんね。

 

 

宴会もそろそろ終わりに近づきました。
お世話をして下さったホテルの男性が
「あの、皆さんは、どのようなご関係なんですか?」
と私に聞いてきました。
”クラス会ですよ” そう言うと、彼は少し驚いて
「そうなんですか。 皆さん、とても和んでいらしたので、私はてっきりご親族の集まりだと思いました」と言いました。
嬉しい事を言って下さる。でも確かに私達は、親戚以下ではあるけれど、他人以上かな・・・と、それぞれが感じているのではと思いました。

 


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2 Comments

  1. すみれ

    ホテルの関係者 男性の言葉がよかったです
    中には又ここを利用してもらいたくて言う人もいるのかも知れませんが?この人は真の心でそう感じた素直な言葉だったんじゃないのかなと私は思いました その場にいたわけじゃないですけどね
    >今の私達は↑・・の内容 共感できました
    大きな荒波を うけてたつ?みたいな 強さも私には正直ないんですけど
    いま できることを?考え コツコツやっていく それしかない・・・そんな感じです 笑
    皆さんそれぞれに影ながら エールをおくりたいです 

    Reply
  2. ぽぷら

    すみれさんへ
    きっとみんな同じ、強くないですよ。
    大きな波がやってくると、逃げられないので、ザブンと受けるしかないわけです。
    ”いま できることを?考え コツコツやっていく それしかない・・・”
    本当に同感です。
    できる事しかできないもんね。

    Reply

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