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北海道で一番最初に開通した 鉄道、札幌ー小樽(手宮)間。
当時の線路は、港へ石炭を運び入れるために、現在の小樽駅より少し手前から海寄りにカーブしていました。
道路に切れ目を入れるように線路が残っていますね。
あら〜、カップルが雪の中をこいで線路の跡を歩いてるわ。
ズボズボ埋まっても楽しいんだべね。
”やだあ、靴が埋まっちゃったあ〜”
”大丈夫だ、オレがついているよ” とか言ってんのかな。
「若いっていいねえ〜雪に埋まっても楽しいんだから、ね、お父さん」
振り向けば、旦那さんはすでに向こうに歩いちゃってる。
さて、道路の端に、レンガや石を高く積み上げている部分があります。
道路の反対側も、同じように高くなっています。
階段を登ってみると、線路の断面が。
という事は、道路のあっちとこっちを線路が通っていたんですね。
しばらく歩いて橋の上に来たときに、
「ほら見てみれ、あそこから昔の線路のあとが見えるべさ」と旦那さんが指を差しました。
あらほんとだ、線路の跡らしき空き地が残っているね。
旦那さんは私より3ヶ月若いのに、昔の事はやたら詳しい。
今は空き地になっているけれど、煙りモクモクの蒸気機関車が、石炭を山積みした貨車をまるでレゴのブロックみたいに連ねて通る姿が、なんとなく、見えたような気がしました。
今度は地面の出ているときに、線路の跡を歩いてみようかな。
雪で埋まる事はないけど気をつけなくっちゃ、小さな段差がけっこう危ない年頃だもね。
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