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事務所で使っていた、アルプス電気のMD-5000というプリンターが、ギーコーギーコーという怪音とともに、動かなくなりました。
この機械は熱転写という方法で印刷するプリンターで、とっくに製造中止になっているけど、私達の事務所では、この地味なスタイルが、しゃれたインクジェットプリンターと肩を並べていました。
丈夫で印刷もシャキっと決まる、人で言うなら職人気質とでもいうべき存在でしょうか。
旦那さんがフタを開けて覗いてみると、中に小さな黒いものを見つけました。
「部品落ちてるわ」
あらら、以前もどっか欠けたもね。
ピンセットで黒いカケラをつまみだしポイ。
動くかな〜と、再びスイッチオン!
ギーコーギーコのドッドッド〜〜〜〜
またフタをあけてみると、ありゃ、今度はバネが飛び出してる!
とうとう あきらめどきかもね。
とか言いながら、もしかして動くかな・・なんちゃってスイッチポチ!
ギコギコドッドのガガガのガ〜〜〜〜!
ちょっと機械を拭いてみたりなんかしてから、フイをついてスイッチポチ!
ギコギコドッドのガガガのダッダッダ〜〜〜!
往生際の悪い夫婦であった。
古い機械でメーカーでも修理は難しく、とうとう棚から降ろしてさようなら。
人間には恩人という人がいるけれど、物にだって恩物??ってのがあるんじゃない?
過酷に夜中じゅう動いてさ、仕事を助けてくれたもね。