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雪が降ったばかりの枝道は、どこもかしこも、足元を取られてしまいます。
私の横を、宅配便のトラックが追い越して行きました。
まっすぐ走っていくかと思いきや、いきなり右に急ハンドル。
荷台は遠心力で大きく外側に傾きました。
妙な動きと思ったら、トラックが避けていったあとに現れたのはなんと、転んだ人間!
スーパー帰りとおぼしき袋を持ったお兄さんが、コロンと背中をついて靴の裏がこっちを向いています。
ひ、ひえ~・・・・・
だからトラックが慌ててハンドルを切ったんだね。
道路の幅は人と車が歩くには十分だけれど、端っこは雪が積まれているのでお釜の底のようにUの字になっています。
もしやそこに足を滑らしたのでしょうか。
でも、お兄さんはすぐにスっと立ち上がって、ズボンの雪をパンパンとはたきました。
ダメージを受けたのは、ベシっと地面に叩かれたカップラーメンだけかもしれないわ。
それにしてもなんちゅう俊敏な動き。あんだけ両足が上がって転んだのに、さっと立ちあがるなんて55歳の私は絶対ムリムリ。
もし、転んだのが私だったらスーパーの袋はぶっ飛ばして哀れ袋はトラックの下敷きに。
いやもしかしたら、買ったものを放すまいとしっかり握ったままで腕ごとタイヤの下敷きに。
いやいや、Uの字になった道路だから、転んだ拍子にお釜の底の中央に体が滑り込んだかもしれない。
ゾゾゾ〜・・・・
こういう時は慎重に歩くのが一番です。
足取りが急にスリスリチョボチョボ歩きになった事はいうまでもない。