北海道・札幌発・だべさ通信5

時計のコチコチで催眠術にかかる歯医者

「ぽぷらさん、お入り下さい」
ハイ。

 

歯医者さんに通うのも、あと数回。
昨日は歯の土台の型取りでした。

 

「こちらで少しお待ち下さいね」
ハイ。
最近の治療用のイスは、体をスッポリと安定させてくれる、ずいぶんと座り心地が良いですね。

 

しかもさ、ここの歯医者さんは個室になっていて、先生の方からやって来るんですよ。
待っている間は、目の前のテレビをご覧下さいってもんだ。
以前通っていた歯医者さんのように、ズラリと並んだ治療イスで順番を待ちながら、となりの人のキ~~ンってやっているのをチラチラ横目で見て、おお~~と思いながらビクビクすることもない。

 

白い壁の個室に一人。

向こうのほうで「○○さんお入り下さ~い」とか、「どうなさいましたか~」とか、歯科助手さんのやさしい声や足音が聞こえてる。
目線の上に、大きな文字の時計があって、金色した秒針がコチコチコチと動くたびに、影も一緒に追いかけていきます。
フー・・・・・
ハタと気付くと、いつのまにか私ったか口をポカンと開けてるしょや。
あらやだ、まだ治療もしていないのに。
無防備な顔をさらけ出してしまうところでした。

 

 

コチコチコチ・・・
ハッ!
また口開けてる。
もしかして、寝ていた?
時計の針はすでに、ここに座ってから20分は過ぎているように思う。
まるで催眠術にかかったかのように、コチコチに弱い私だった。
ああ、まだ先生がこない。

 

 

ガラガラガラ・・・・
「オッホン!ぽぷらさんこんにちは」
『は、はいよろしく願いします』

完全無防備だった・・プラスよだれ付き・・・あ〜あ。

 

 

 


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