北海道・札幌発・だべさ通信5

札幌の中央分離帯にはリンゴ並木がある

広い道路の中央分離帯に、突如現れるリンゴ並木。
「あ、リンゴなってる!そろそろ赤くなってきてるね」
この通りは何度通っても興奮しちゃいます。

 

■ 車がビュンビュン行き交う道路の中央分離帯にリンゴがなっている

札幌市の豊平区役所から国道36号までの環状線。
その中央分離帯に、豊平区のシンボルとして約1.1キロメートルにわたってリンゴの木が植えられたのは昭和49年のことだそうです。
明治の頃は、このあたりにリンゴ農家がたくさんあったんですって。

 

■ 豊平区のリンゴ並木には14品種のリンゴが植わさって(植えられて)いる

豊平区のページによると、植えられているリンゴの種類は『あかね』や『レッドゴールド』、『つがる』『きたかみ』など、14品種77本。
種類は色々、この木は・・・おお『旭』! 私にとっては懐かしいリンゴ!

 

 

■ りんごの『旭』は、昔懐かしい味

もう50年も前の話だけどね、もみ殻と一緒の木箱に入った『旭』は、大好きなおやつでした。
最近のリンゴに比べると、ちょっと小ぶりで、酸味があって、袖でこすってバリっとかじったもね。
最初はうまくかじれなくて、皮が歯に挟まっちゃうんだけど、そのうち上手にカパっとかじれるようになりました。
今はね、ムリムリ。
そんな事した血が出る前に歯にしみるしみる、それに固くてアゴが外れちゃうかも・・・うわ、ツバがでる〜〜
今では甘くて上品な味がする品種のリンゴが多く出回り、素朴で酸味のある『旭』がお店に並ぶ事は少なくなりました。
なので『幻のリンゴ』なんて言われているとも聞きました。

 

■ リンゴを育てるには手間がかかる

どんな作物にも手間はかかるけどリンゴも同じ。
まず、立派に育ちそうな実だけを残す作業(摘果(てきか))作業。
たくさん実がついても、栄養が分散されてしまっては、大きな実になる事ができません。
それで、リンゴの実を間引きする事で、残したリンゴの実に栄養を送って大きく育てるのです。


保護のために袋をかぶせる作業は、害虫から実を守るため。
そうする事で、農薬の減らす事ができるし、あとリンゴの肌をまもったりする役目もあります。

大きくなると袋を外し、日光にあたるように余分な葉を落として太陽の日差しをいっぱいあててやると、赤く熟して真っ赤なリンゴになるわけです。
沢山の手間がかかりますね。

でも、ここで育ったリンゴは老人ホームなどに贈られ、とっても喜ばれているそうですよ。

 

 

■ リンゴ並木の癒し効果

街の中の大きな道路は、それでなくても渋滞したりイラついたりする。
そんな時、たわわに実るリンゴの木を見たら、誰もがみんな 『あら~~~^^』って気持ちがほんわかしちゃうよね。

♩リンゴはなんにも言わないけれど、りーんーごの気持ちは よく わかる・・・♩
リンゴは、この並木を通る車の人たちにも、リンゴのお世話をする人たちにも、そして、リンゴを贈られる人たちにも、小さな幸せを届けたいと思っているのかもしれません。

それじゃあ車を止めて、小さな幸せを1つ・・・・
なんて、そりゃダメだべさ。

 

※  北海道、余市のリンゴは、会津藩士の物語。

余市のリンゴは会津藩士のリンゴから

 


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