北海道・札幌発・だべさ通信5

札幌雪祭り、夜の雪像を見せる大作戦

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「飛行機の切符がとれたから、孫(青年)と雪祭りにいくわね。夜の雪像が見たいのよ」
内地の叔母から、そんな連絡が入りました。
ところが色々話しを聞いていると、どう考えてもJR札幌駅到着は夜の9時30分頃になるのです。
大通り公園の雪像のライトアップは夜の10時でおしまい。
しかも予定は1泊2日、そりゃいくらなんでもキツ過ぎる。

 


その事を伝えてると、「いいのよ、雰囲気だけでも見られれば、どうせ次の日は、昼間の雪像をゆっくり見れるから」という返事が返ってきました。
かくして、ライトアップされた雪像を叔母に一目だけでも見せるぞ大作戦が始まったのでありました。

 

 

旦那さんと私は、叔母たちを少しでも早く発見するために、空港から到着する列車のホームで待つ事にしました。

 

 

9時27分到着・・・列車のドアが開くと同時に人の大波!
わわわ、見えない・・・見えない・・・・・
目をこらしているうちに、人の波はどんどん階段に吸い込まれていきます。
ホームの人影がまばらになった頃、見覚えのある姿と青年が、回りをキョロキョロしています。

 

 

おばさ〜〜〜〜ん!
タイムリミットまであと30分。

 

 

”ご無沙汰しております〜”挨拶もほどほどに、80歳の叔母の脇をかかえ、手すりをつたって階段を降り、改札までゆっくり急ぎで進みます。
大通り会場まではここから地下鉄で一駅だけど、叔母の体力を考えタクシーに乗る事にしました。

 
そこで叔母が言いました。
「トイレない?私、トイレ近くって。」
と、トイレか! そうだよね、レディにとってトイレは必須。
タクシーに乗るまえにお手洗いを済ませなきゃ。
”こっちですよ”
こういう時のトイレまでの道のりって遠く感じちゃう。
イチニ、イチニ、と歩いてようやっと、トイレ到着!
ところが女子トイレは、外の通路まで並んでいます。
ああ、時間切れだわ。
タイムリミットまであと20分。

 

 

すると叔母は、組んでいた私の腕をスッと外して男性トイレへと入って行くじゃありませんか!
え、え〜・・・・・・!!
待つ事5分。
「お爺さんが生きてた頃は、一緒に行った旅行先で時々こうしてたの。要領いいでしょ。さ、行きましょうか」
お、お〜・・・・・・・
時計を見ると、タイムリミットまであと15分であった。

 

 

駅前のタクシー乗り場には、さすがズラリとタクシーが待っていました。
”大通り会場のできるだけ近くまでお願いします!”
タクシーの運転手さんは、慣れたハンドルさばきで、駅前通りを一直線に走り出しました。
ところが急ぐ時に限って信号が黄色になっちゃう。
しかも、スクランブル交差点は、あっちが青になったら次はそっちが青になって、その次にこっちが青になる。

 
意地悪としか思えない信号は、次の交差点でもまたまた黄色。
そして大通りの灯りが見えてきた頃。
「交通規制なもので、ここでいいですか?」と運転手さんは言いました。
タイムリミットまであと7分。

 

 

さあ、ここからは歩きますよ。
叔母の腕をしっかり抱えているので、どっちがが滑って転べば両方道連れ。
ほ、ほら、見えてきましたよ、次の信号さえ渡れば会場です。
さすがに叔母も、フーフーと息をきらしています。
そ、そっか。私ったらいつのまにか、早歩きで叔母を引っ張っていました。
タイムリミットまでもうわかんない。

 

 

 

 

信号を渡り、人ごみをかき分け、おお〜、スターウォーズの雪像到着!!
「やっぱり夜はライトがあたっているから違うわねえ」そうですね・・・・・
”皆様・・・これにて本日のライトアップは終了でございます・・・・・”
パッ!・・・・・・・・・

 

 

「間に合ってよかったわ。孫にも見せる事ができたし」

そのあとは、夜の11時までやっているという『すすきの会場』を見学してから遅い夕食。
二日目は、お孫さんとゆっくり雪祭りを見てからまっすぐ空港へ戻るということで、私たちはホテルでお別れしました。
お疲れさまでした。

 

 

 

 

 

 

 


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