北海道・札幌発・だべさ通信5

木陰もカラスも ひんやりだべさ

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北海道は1年で一番さわやかな季節がやって来ました。
日差しがまぶしくて暑いけど、木陰の下をスタスタ歩けば、そこを通り抜ける風はもう、ソーダ水をくぐり抜けてきたようにひんやりします。
北海道庁 の前庭に引き寄せられて、ちょっと池の回りを歩いてみようかな。

 

 

池の回りには、人を怖がらないカモやハトが、のんびり ウロウロしているね。
池を半周して、正面の門までもう少しという所で、向こうからおじさんが一人歩いてきました。
したっけさ、バサバサバサ!!カラスがおじさんめがけて急降下。
「うわあ!」おじさんは思わず頭をかかえて手で払い避けました。でも、すぐに今度はもう1羽。そうか夫婦のカラスなんだね。傍に巣があるんだ。
おじさんは、”な~んもさ”みたいにゆっくり歩いているけどさ、その間にも、また急降下、次は横から矢のようです。
ちょ、ちょっと待ってよ。私が今度そこを通るのよ。思わず立ちすくんじゃったしょや。
ガードマンさんも、びっくりしちゃってこっちを見てる。
どうしようかな。戻ろうかな・・・

 

 

なんとかこっちにやって来たおじさんは、私の顔を見てニヤっと笑って見せたけど、ありゃ絶対にビビってるぜ。
えーい、こうなったら走っちゃえ!帽子もかぶっているしさ、万が一つつかれても大丈夫さ、とりゃ~~。

 

 

その時、私の頭の上で羽音がしたと思ったら、バサバサバサ!!大きく広げた黒い翼が視界に入りました。
ひえ~。なんぼ走ってもコンパスの短いこの足じゃ、いっぱい動かさなきゃ進まない。
それでも走ったおかげでカラスの襲撃は1回だったけど、ありゃなんとかしないとけないね。
”木陰の下をスタスタ歩けば、そこを通り抜ける人はもう、カラスの襲撃を抜けてきた恐ろしさに、背筋がひんやりします。”になっちゃうしょやね。

 


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