「ここだぞ、子どもの幽霊」へえ、ここなの・・・・
旦那さんがなんのことを言ったのか、すぐにわかりました。
今で言うところの都市前説みたいな話しなんだけどね。
それはある日の間夜中のことだったんだと。
一台のタクシーがこの橋を渡り始めたとき、バックミラーに小さな影が見えました。
運転手は、それはきっと車がオートバイだと思ったので、
” 夜なのにライトも付けずに走るなんて・・・” とあまり気にしませんでした。
タクシーが橋の中ほどにさしかかり、再びバックミラーを見ると、その影はさっきよりもタクシーに近づいているではありませんか。
” 随分とスピードを出しているな ”
夜中で車は殆ど走っていなかったこともあり、運転手はアクセルを踏みました。
ところがその影は、タクシーに距離を放されるどころか、だんだんと迫ってきたのです。
怖くなった運転手はさらにアクセルを踏みました。
スピードメーターは時速70キロを越していたようです。
気付けば影はタクシーのすぐ横に迫って来ました。
運転手が怖々見てみるとそれは・・・・おとこの子・・・・
3歳くらいの子が三輪車に乗ってタクシーを追いかけているのです。
今にもタクシーに追いつきそうです。
あまりの恐怖に気が動転した運転手でしたが、橋を渡ったとたんに、不思議にその子はスーっと消えてしまいました。
運転手は戻るとすぐに、その話を同僚にしました。
すると同僚はこう答えたのです。
「ああ、あそこは出るんだよ、あの橋で事故になった男の子の幽霊さ」
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ホントの話しかどうかは知りません。
でもね、何人ものドライバーさんが見ているという、当時はちよっと有名なお話だったようです。
あれから40年もの月日が流れて、今ではその男の子の幽霊の話しは聞いたことがありません。
もしかしたら、大人になったから免許を取って、自動車でこの橋を渡っているから誰も気付いていないのかもしれませんね。
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