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「みなさ〜ん。楽しい夏休みは何処に行ったのかな〜」
長男が幼稚園の頃、参観日に、先生が夏休みの思い出を子供たちに尋ねまし た。
「うみ〜!!」「ディズニーランド!」「ハワイ〜!」おお〜。
『バッタづかあ!』と答えたのは長男です。
明治の頃、十勝地方で大発生したバッタの大軍が札幌を襲ったという記録が 残っています。空はバッタで真っ黒になり、大事に育てた農作物を襲い、畑は 全滅。人々はバッタの卵を土に埋め、バッタ塚を建てました。
この襲撃バッタは、特別な種類なのかと思っていたらそうではなくて、そのへんに飛んでる普通の殿様バッタなのだと聞いてびっくり。
日照り続きで食料がなくなると、殿様バッタ達は集団になって卵を産むのだそ うです。
次の世代の時も食料難だと、また同じ事をくり返す。
そうしているうちにバッタ達は、ピョンピョン跳ねる体から長距離を飛べる体に変化す る。
体の色は黒くなり、性格も凶暴化、町から町へと襲いかかる、それはまさに 仮面ライダーの悪役、ショッカーみたいな集団に変化するというのです。
結局、襲撃バッタがいなくなったのは、人々がバッタを退治したからではな く、雨が多くて気温の低い夏が来た事で、バッタの卵がふ化しなかった為では ないか、と言われています。
バッタ塚は、札幌、手稲区山口の、ゴミ消却施設の傍に、ひっそりとありま す。たまたま、そこを通りかかったので、ちょっと車を降りて尋ねてみたので した。
それにしても長男よ、夏休みには海にも連れて行ってやったしょや!
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