石狩手話フェスタ2017に行って来ました。
会場となった石狩市花川北コミュニケーションセンターホールには、手話を知らなくても話せるブースがいくつもあって、沢山の人が通訳さんに教えてもらいながら会話を楽しんでいました。
手話は、今は普通に使われているけれど、昔からあったにもかかわらず、長いこと禁止されていました。
その理由は、口話法(こうわほう=口の動きで読み取る方法)よりも劣っていると思われたからだそうです。
『口の動きで読み取る』と聞いて、読唇術という言葉を思い出しませんか。
テレビのサスペンスなんかでさ、遠くに見える容疑者の口の動きを双眼鏡で見て・・・
” 「港で・・3時に・・と言ってます!」「そうか、よくやった、」 ” なんてね。
時が流れて、やっと手話が認められたのは、たったの24年前1993年のことだそうです。
それまでは、手話を使っていると叱られたりもしたんだって。
健聴者の私にはわからなかったけど、たとえば『タマゴ』と『タバコ』のように、口の動きが一緒なものもあるので、口話(こうわ)法だけではとてもわかりにくい。
筆談もあるけど、かったるいよね。
国のお役人は健聴者、ろう者(耳の聞こえない人たち)の声は聞こえなかったんですね。
そしてやっと、手話が『言語』として認められたのは2011年。つい最近じゃん!!
そんなわけで、『言語』として認める条例をで初めて制定した県は鳥取県。
市町村として、初めて手話基本条例制定したのは、石狩手話フェスタの行なわれた北海道の石狩市です。
会話が声の日本語なら、手話は声の使わない日本語。
最近になって、私たち健聴者同士にとっても、覚えておくと便利と思うようになりました。
例えば、満員電車の中で、いつまでーも大きな声でおしゃべりしているおばちゃんたちのとなりに座っちゃった時は、勘弁して・・・・って思っちゃう。
それからツアーバスの中での 身内の自慢話と大笑いするおばちゃんたち。ガイドさんの言ってる事が聞こえんでしょ!
こういうときこそ、少しでも手話を使えば、まわりに迷惑がかからないで済みますね。
あとほら、この歳になると、医療的な処置で喋れなくなっちゃうかもしれません。
そういう時も、手話がわかれば効力が発揮できますよ。
シュシュ( ”トイレ” の手話)・・・・・シュシュ(”歩けない” の手話)・・・・シュシュ( ”すんません、お願いします” の手話)。
最近では、手話のわかる看護士さんの多くいるもんね。
そうそう、それからね、手話を使っている人って、とくに、女性は美人が多いような気がする。
ほんとほんと。
どうしてだろうって思っていたんだけど、それは、表情が豊かだからだと思う。
手話は半分パントマイムだから、身振りと表情筋をメッチャ使います。
私の知ってる女性は同年齢にもかかわらず、ほっぺたが垂れてない!
口元があがってる!
羨ましいです。
なんの話しだっけ?
そうそう石狩手話フェスタ。
手話体験のブースの他にも、消防署の若い救急隊員さんが、”耳の聞こえない人を手話で会話しながら救急車で搬送した話し”を手話で話しました。
カッコイイわあ・・・・と見入っちゃった。
声の日本語、声無しの日本語、どちらも自然に使い分けができるような世の中になれば、耳の不自由な人に出会っても慌てることがなくなるね。
それに美人も多くなるかも。
そんな世の中になると、もっといいね。
スポンサーPR