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ニセコに行ったときに立ち寄った吹き出し公園。
ここの水は、羊蹄山に積もった雪が何十年もの間 地下を旅して湧いて出るそうです。
水の郷百選にも選ばれていて、『羊蹄の水』として売られていますね。
札幌からも、わざわざこの水をくみに来る人もいて、この日も大勢の人で賑わっていました。
その水を守るように、公園の端の木陰の中に、いくつもの観音様が並んでいます。
ここだけちょっと、空気がひんやりしているようです。
説明書きによると、観音さまは災害、病気、悩みに苦しむ人々を救うため、33の身に変化するそうです。
もしかして、夜になるとそれぞれ思い思いの姿に変えて、苦しむ人の元へ出かけるのかもしれません。
電車の中で、お腹の大きな妊婦さんに席を譲った若者も、私が落としたエコバッグを見て、”落ちましたよ”と声をかけてくれたスラリとした細身の女性も、孤独な老人の話しをずっと聞いてるおばあさんも、もしかしたら、観音様だったのかもしれないね。
朝日が登り始める前には必ず戻って定位置に。
そんな光景をぼんやり想像して見ていました。