北海道・札幌発・だべさ通信5

苫小牧の樽前ガローは溶岩が作った苔の世界

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苫小牧から白老を通る国道36号線。
「この辺に、『樽前ガロー』があるぞ」
”なになに?ガローって何?”
「昔、溶岩が流れた跡でな、両側が崖みたいになっているんだわ。苔の同門ってあったべや、あんな感じ。寄ってみっか?確かこのへんに看板が・・・・」
あったあった!


脇道から少し山に入った所に樽前ガローがありました。
川の両側が切り立った岩盤になっています。

 

 

■ 樽前山から流れた火砕流と水の流れがガローを作った。

看板の説明によると、『樽前山1667年噴火の火砕流の堆積物を浸食して形成したガロー(岩が絶壁になっていところ)と呼ばれるゴルジュ地形(狭く垂直に近い岩壁が迫った地形)が続いている地域』と書かれています。
樽前山が噴火して火砕流の流れた跡を川の水がしだいに削り取ってしまったのでこんなふうになりました・・ということかな。

 

 

■ 60種類以上の苔が、緑の世界を作りあげている

橋の上から見下ろすと、ガローの幅いっぱいに水が流れていて、その両端の岩には苔がびっしり付いていて
全体が緑色に覆われています。
まるで違う世界に来たみたい。

 

 

 

 

掲示板には60種類以上のコケが付いていると書いてありました。
沢山の種類があるんですね。
苔にとってそんなに居心地がいいのは、うっすらと差す日の光と湿度が守ってくれているからでしょうか。

 

 

 

 

 

 

川沿いにはずっと道が続いています。
向こうの方に人影が見えたので行ってみると、木の切り株の間を降りる踏み分け道、と言っても、崖を降りるって感じの道がありました。
木陰の向こうに、切り立った狭い岩盤のすき間を流れる川が見えたので、きっとここがビューポイントって所かも。
行ってみようかどうしようか。
でもな、一歩間違えれば転がりそうだから、私はこのへんでいい事にしよ。

 

 

このあたりは、昔から熊が住んでいて、熊出没注意と書かれた看板もあります。
ガローに魅せられてどんどん先に進んじゃうと、熊のエサになってしまうかもしれないので注意して下さいね。

 

 

ここから支笏湖に向かって行くと、やはり同じような地形の『苔の同門』という場所があります。
ここは水が流れていないので、私は40年も前に(古!!)ずーっと歩いた事があります。
現在は、入り口が崩落し、残念ながら入れませんが、2008年に入り口まで行ったときの写真がありますので、別なページにUPしておきました。ご覧頂ければ幸いです。

 

『苔の同門』は支笏湖の傍にある美しい苔の回廊

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