北海道・札幌発・だべさ通信5

足跡は崖っぷち

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スーパーで買い物をして外に出たら、歩道にはもう雪が積もっています。
10センチも積もったかな。みんなの足跡をきれいにリセットしちゃって、今歩いたばかりの誰かの足跡だけが点々と続いていました。
その足跡は、大きさからみると、きっと男性だね。
雪をこいで行くよりも、なるべくならその足跡の上をたどっていったほうが歩きやすいというもんです。

 

大きな足跡の上に自分の足を置いて、歩幅を合わせて歩いてみる。
わっせわっせ。
この足跡から外れると、崖の下に真っ逆さまに落ちてしまうのであった。
だから決して外れないように、確実に足跡の上に足を乗せなくっちゃ。
お〜っと危ない!踏み外して谷底に落ちてしまうところだった!
わっせわっせ。
な〜んてね、大きな歩幅に合わせて歩くって疲れるね。
もうインディージョーンズの冒険、諦めちゃうか。

すると、向こうから、荷物を下げたおばちゃんが歩いてきました。
それで、おばちゃんとすれ違う時に、私の方が新雪に足を入れて、おばちゃんに道を譲りました。
ああ、これで崖の下に真っ逆さま〜〜〜
主役が谷に落ちて、あっというまにENDだべさ。

さ、あとはもう わさわさと雪道をこいで帰ろうっと。どうせ長靴はいてきたんだもんね。。
今まで一人しか歩いていないように見えていた足跡が、すれちがったおばちゃんの足跡と、歩幅の小さな私の足跡で、いきなり数が増えたとさ。
雪も小降りになってきたことだし、これでまた、みんなが通って踏み分け道ができていくね。

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