北海道・札幌発・だべさ通信5

陰で支えるお爺さんのリュック

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手稲駅へ続くスカレーターを登ると、大きな窓とベンチがあるコンコースに出ます。
歩き出して数メートル進んだとき、杖をついた背の高いお爺さんが、突然 崩れるように倒れました。
ドタ!

 

 

わわわ!!
付近にいた人も、何事が起きたのかと目をまん丸くしています。
ちょうど私が一番近くにいたもので、駆け寄りました。
お爺さんは、両手を少し持ち上げ、仰向けになったまま。
自分に何が起きたのかわからない様子です。

 

 

右手は杖を探しているようなので、傍に転がっていた杖を握らせてから左脇を抱えました。
『大丈夫ですか?』
ゆっくりだけど、起き上がれました。とりあえずはよかったね。
「どうもどうも、急にめまいがしてしまいました」

 

 

80歳は過ぎていると思われるお爺さん。
転んだ時に仰向けになったので、背中のリュックがクッションになり、その厚みは頭を床ぶつけるのを防ぎました。
それに、ジャンパーの重ね着とオーバースボン。毛糸の帽子。
これらも、転んだ時の衝撃を和らげたかもしれないです。

 

 

自分が転んでしまった時は、痛いけど恥ずかしいので、とにかく起き上がらなくてはと思っちゃう。
だからお爺さんも、必死で起き上がったのはいいけれど、どこかケガでもしていなきゃいいけどね。
お爺さんがちゃんと立ち上がれたようなので、私はその場を離れました。

 

 

帰り道のスーパーで買ったキャベツを袋に入れてたら、なんと、隣りで袋菓子や魚とかをリュックに詰めていたのはさっきのお爺さん!
リュックの中は、さらにパンパンです。
食べ物も運べて、ケガからも守ってくれるリュックって、自分が思っていた以上にすぐれものでした。
これからも、ずっとお爺さんを陰ながら守っていくことでしょう。

 

 

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