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数年に一度という もう吹雪がやってくるらしいです。
今、札幌の手稲は、風がだんだん強くなって、しめった雪を降らせています。
窓にぶつかった雪は何本もの糸になって流れ落ちて、時々、景色が揺らいで見えるくらいです。
一番やっかいな雪だね。
昼間にも雪がずっと降っていたので、その雪が車道も歩道もザクザクにしています。
カーテンのすき間から外を見ると、街灯の灯りの下に、若い男性の歩く影が見えました。
ベチャベチャみぞれが勢いよく正面から顔にぶつかっています。
足元はザクザク。それでも、カバンを抱えた若い足取りは力強い。
ジャンパーも濡れて、靴の中もきっと濡れているね。
家まではあとどれくらい？
もう少しかい？
早く、あったかいご飯にありつきたいよね。
彼の歩く姿が窓の視界から消えたので、思わず反対側の部屋の窓からその姿を追いました。
あら、もう見えない。
もしかたら、その角を曲がったのかもしれない。
という事は、家の近くまでやってきたのかな。
今夜はね、靴をストーブの前に置いて干すといいよ。
それから、濡れてる頭もすぐ拭いて、暖かいおつゆでもすすって下さいね。
