札幌は今日、桜の開花宣言がありました。
桜前線もラストスパートですね。
もうすぐお昼というころ、窓の向こうに、歩道に立っている女性が見えました。
向こうの方を見て、誰かを待っている様子です。幼稚園バス？
お昼ご飯の支度をしながら、またチラっと見る。
まだ来ていないようだね。
彼女は時々首を伸ばしては、ポケットに手を入れてみたり下を見たり、そしてすぐまた遠くの方を見ては姿を探しています。
あ、もしかして新一年生？！
ここは、この先100mくらいまでが小学校区域の境目になっています。
しかも、距離で言うなら、この場所はあっちの小学校に行った方がちょっと近い。
区域の線引きの方法はわからないけれど、とにかくここは、小学校から1 .3キロくらいあるんです。
我が家の子ども達が１年生のころは、30分以上もかけて帰ってきてたと思う。
だから心配になるのも無理なないよね。
ついこのあいだまでの幼稚園児が、いきなりこの道のりを１人で歩くんだから。
昔は私も道路に出て、遠くからランドセルが動いてくるのを首を長くして待っていました。
ご飯の用意、お鍋に火をかけて、窓の外を見る・・・・まだ来ないみたい。
卵焼いて・・・外を見る・・・・まだか。
ご飯をよそって・・・・・・外を見る・・・・あ、いない。
どこ行った？？？
窓の視界から、彼女の姿が消えました。
もし、子どもが来たら、向こうの方に歩いていくだろうに。
窓に顔をくっつけるようにして見る。
そのとき、３人の後ろ姿が現れました。
お母さんと、先生とおぼしき女性。
そして間には、『交通安全』と書かれた黄色いカバーのランドセル・・・・を背負った小さい女の子。
ランドセルから両手がのびて手を繋いで歩いてる。
姿が見えなくなったのは、迎えに行ってたんだね。
よかったね。
始めのうちは先生が家の近くまで送ってくれるけど、そのうち１人で帰らなくちゃいけないから、お母さんはまだまだ心配だと思う。
春はワクワクだけど、ドキドキでハラハラな季節でもありますね。
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