北海道・札幌発・だべさ通信5

歪んだ道路、突き出た地中の土管、生きた地球を見る洞爺湖有珠山ジオパーク

洞爺湖有珠山ジオパークは日本で最初の世界ジオパーク。
ジオパークになって初めて行ったときは、まーびっくりしたもね
あの噴火のたった数日で地形が動いちゃうんですから、自然の力というのは本当んいすんごいもんだと思いました。
ジオパークとは『地球的規模に価値がある遺産として認められた所』をいうそうです。

 

洞爺湖周辺は、今まで何度も周期的に火山活動を繰り返してきたそうで、ここは2000年(平成12年)の有珠山の爆発によって地形変形しました。
道路や建物が火山灰に埋もれたり、地面の隆起や陥没で崩れてしまったり。
そんな姿をそのまま保存してあります。

 

 

こちらは以前行ったときに撮った写真。
まだ湯気が上がっていますね。
小高い山がいくつもある中に、折れている電柱があります。
50キロ制限のプレートが付いている、ってことは舗装道路だったんですね。

 

 

 

 

次はこちらの写真。
手前が大きく陥没していいて、その向こうに建物が見えます。
この建物、北海道銘菓『わかさいも』の当時の工場です。
何度か見学したことがあります。
帰り際に、出来立ての美味しい ”わかさいも” がもらえたんですよ。
もちろん、現在は別な工場で作られて、今でも北海道の名菓です。
( ” いも ”だけど、原料は大福豆の話し)

 

 

さて、次はこちら。
大きな穴の斜面からは、もんもんと水蒸気が上がっています。
その中をよく見ると、外に飛び出してしまった土管が見えます。
下の写真は、道路だったところ。センターラインが残っているのでわかります。
地球は大きな生き物のように動いているんだという事を実感しました。

 

 

このとき、洞爺湖温泉から乗ったタクシーの運転手さんは地元の方でした。
「私が生まれてから、噴火で、2度も家をなくしてしまいましたよ。それでも、ここがいいんだな~」って話をしていた事を思い出します。
有珠山は、四半世紀に一度 噴火すると言われています。
危険な場所という考え方もあるけれど、豊富な温泉や地熱の恩恵を受けている場所でもある。
この地域の人達は、火山のすべてを受け入れ、火山と共に生きているんですね。

 

※そうそう余談ですが、北海道民の多くの人は(私も)、洞爺湖(とうやこ)の事を、『どうやこ』と『と』に濁点を付けて呼んでいます。
なしてかわからないけどね。

 

洞爺湖有珠山ジオパーク

 


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