北海道・札幌発・だべさ通信5

工事現場の動物型のバリケードは旭山動物園が原点?

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梅酒の中に入っていた梅をかじってポロリとれた差し歯だったけど、今日はめでたく新品に入れ替わりました。
歯医者の診療台で大きく口をあけているときに、テレビから 『工事現場に、最近、動物のかたちをしたガードがありますよねえ』という声が聞こえてきました。

 

 

そうそう、おさるやカエルのかたちをした囲いがあちこちに現れて、工事現場がちょっと可愛く見えてきたもね。
目をつむって口をあけたまま、耳をテレビの音に集中させる。

 

 

先生は「では新しい歯をはめて調節しますね」 と言いました。(ハイ)ちょっとうなずいてみせる。
差し歯をググっと入れてから、歯と歯の間に糸をググっと入れて、すき間の状態を確かめています。

 

 

テレビ・・・ 『その、動物のかたちをしたガード(単管バリケード)って、いつごろから出始めたんでしょうね』
ん、そうそう、いつ頃からなんだべ(口あけっぱなし)。

 

 

「歯はちょうどいいようですね、それでは・・・ハイこれグイ〜っと噛んでください」
先生は、紙のようなものを私の口に入れて
「ハイ開けて・・・ハイ噛んで・・・・」 グイー
先生の話しも聞き取らなくっちゃいけないけれど、テレビの話しにも興味がある。
「ハイ開けて・・・・ハイ噛んで・・・・・」グイー

 

 

テレビ・・・『このガードを作っている会社の方に伺ってきました!』 んん それで?!
「それじゃあ、仕上げしますね」と先生。 (ハイ)うなずく。
歯科医院の中の雑音や先生とのやりとりで、聞きたいテレビの音は聞き取りずらい。

 

初めてのアニマルガードは旭川から

 

話しによれば、動物のガードが最初に使われたのは旭川でした。
それは旭山動物園の入場者数が上野動物園を越し、日本で一番になった年のこと。
この『単管バリケード』を作っている会社の社員さんが、
『旭山動物園がこんなに有名になったというのに、旭川の街には旭山動物園の雰囲気がないなあ。うちの会社の商品で何か作ってみよう』と思い立ち、最初はおサルのガードを作ってみたそうです。

 

初めの頃は、営業の社員さんも実際に売れるのかどうか心配でしたが、いざフタを開けてみたら大好評!!
それじゃあってことで、2番目にはカエルのガードを作りました。
始めは北海道だけで使われていた『アニマルガード』でしたが、その人気は北海道にとどまらず、全国で使われるようになりました。
現在では動物の他にも、沖縄のシーサー型や人気漫画『ワンピース』のキャラクターのチョッパー型など30種類以上の『アニマルガード』が作られているそうです。

 

あの動物のガードは旭山動物園が発想の始まりだったんですね。
確かに、このガードはめんこいし、いそんな動物があるから楽しい。
工事現場の怖そうなガードマンのおじさんだって優しそうに見えてくる。
おさる、カエル、あとキリンも見たことがあるように思うけど、北海道でシーサーのガードも見てみたいなあ。

 

そうこうしているうちに
「はい、終わりました」と歯医者の先生の声が。ありがとうございました。
歯も治ったし、『アニマルガード』の話しも聞けたし、なんだかちょっと得しちゃった。
でも今度からは梅酒の中の梅には気をつけろです。

 

 

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