北海道・札幌発・だべさ通信5

旭山動物園、北ほど青いアオダイショウ・卵を生まないマムシ・飛ばないカラスヘビの話し

旭山動物園 爬虫類館
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最近は、あまりヘビの住んでいる所に出かけることはなくなったけど、昭和30年代、私が子どもの頃はそのへんの薮や草むらでニョロニョロっと動いているのをたまに見ることがありました。
物置の中にいた事もあったね。
近所の爺ちゃんが、マムシの入った一升瓶のお酒を自慢げに見せてくれたこともあったっけ。
ヘビを見ても遭遇したときは模様や特徴なんて見るヒマなんてなから、どれがマムシだかアオダイショウだかさっぱりわかりません。

 

 

先日、旭山動物園で入った爬虫類館。
ここなら絶対安全だから、なーんも怖くないっしょ、だから面白く見る事ができました。

旭山動物園 爬虫類館

 

 

爬虫類館では、北海道に住んでいる代表的なヘビ、マムシ、アオダイショウ、シマヘビへが紹介されていました。
(ちなみに、北海道に住んでいるヘビは、その他にジムグリ、シロマダラというヘビで5種類だそうです)。

 

北海道のアオダイショウの色はエゾブルー

 

”上からの うんち に気をつけてね!! ” という看板の上を見てみると!! 
うわわ!真上にいたのか。 うんちを落とされるのか。

旭山動物園 爬虫類館

 

 

天井の金網の中にヘビがいっぱい!
アオダイショウです。
脱皮した皮もあります。アオダイショウというだけあって、よく見ると確かに青っぽい体をしています。
日本の何処にでも普通に見られるヘビで、おめめがぱっちりでいがいとめんこい。
毒はなくて大人しい性格だそうです。

 

 

案内板によると、
『本州のアオダイショウは茶色や緑っぽいものが多いが、北海道のものは青みがかったものが多く、北海道でも、北に行くほど、その青みが強くなる傾向があり ”エゾブルー” と呼ばれ、愛好家に人気』 とありました。
そう言われてみると透き通るような青をしています。
北に行くほど青い色が増してくるなんて、ちょっとロマンチックね。
その違いはやはり気候のせいでしょうか。

旭山動物園 爬虫類館

アオダイショウが重なり合っておしくらまんじゅう。

 

 

 

ニホンマムシは北海道で唯一の毒ヘビ

 

ニホンマムシ・・・ただマムシと言ってたけど、マムシの前に ”ニホン” て言葉が付くんですね。

 

コイツか!近所の爺ちゃんがお酒に漬けていたのは。

 

 

石と同じような色をしているから、目立たないですね。
そう言えば、石の多くある所が好きだって聞いたことがあるわ。

案内板によると
『北海道に生息する唯一の毒ヘビ。他のヘビに比べて太くて短いずんぐり体型。
目と鼻の間にはピットと呼ばれる赤外線をキャッチするセンサーを持っているので、暗闇でもわずかな温度を感知して、獲物を捕らえる事ができる。
毒の致死量は1%以下と言われている。
性格は大人しいので、自分から噛み付いてくることはない(経験談として)』

 

ちょっかいかけなければいいんですね。
『マムシはは虫類にもかかわらず、卵は産まず5〜6匹の赤ちゃんで産む』
へ〜!マムシは赤ちゃんで産むのか!

旭山動物園 爬虫類館

 

 

シマヘビは きかないヘビ

細くてスマートなヘビはシマヘビです。
シュルシュル・・・って動いている。

シマヘビ

 

 

シマヘビって縦にシマなの?それとも横にシマ?

案内板によると

『 シマヘビ の模様は様々でラインのないものや、横シマのものなど色々ある。全身、真っ黒なものもいる。
カラスヘビは毒があるとか飛びかってくるとかウワサされるが、それはでたらめで、カラスヘビは、ただのシマヘビの黒いバージョンです』

ええ!!
そうなの?!

 

 

”カラスヘビは飛ぶんだよ。 こっちに向かって飛びかかってくるし、木の上になんかいたら飛んでくるよ”
私はそう言われてきたから、カラスヘビが飛ぶということはジャンプ力がすごいのか、それとも、体をウチワのように平たく大きく広げて羽根のように飛ぶのかもしれないとも思っていました。

 

『動きは日本中で一番と言えるくらい早く、捕まえると噛み付いてくる。性格はかなり攻撃的で、ケース越しにでも噛みついている』

 

シマヘビは きかない(気が強いとか、言う事をきかないとかいう意味)性格なんですね。
凶暴で飛びかかってくる黒いヘビの様子から、空を飛ぶって事になっちゃったのかも。
毒はなくても会いたくないですね。

ちなみに、カラスヘビにそっくりなヘビに猛毒のヤマカガシというヘビがいるそうだけど、北海道には生息していないので、もし北海道で ”どっちだ??” と思ったら、それはカラスヘビだそうですよ。

旭山動物園 爬虫類館

 

旭山動物園 爬虫類館
カラスヘビが空を飛ばないことは、これでしっかりわかりました。
安心したけど、飛んでほしかった気もしちゃう。

 


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2 Comments

  1. チョイ悪爺ぃや

    中々、ヘビーなコメントで。爺いやは、山口県の岩国に行ったとき、錦帯橋を渡り、山城の岩国城のロープウェイの乗り場のところで、「白蛇」の展示館をみましたよ。珍しかったです。中国は広東省・広州で「蛇料理」をご馳走になりました。籠に入った「蛇」を美味しいのを選べと言われ、頼んだところ、姿形が判らない料理が出てきましたよ。(うーん美味しかったよ。)

    Reply
  2. ぽぷら (Post author)

    爺ぃやさんへ

    それはどちらも貴重な体験をされましたね!
    ヘビは美味しいと聞いています。私も機会があれば食べてみたいです。
    爺ぃやに指名されたとき、ヘビは ”もう、これまでか〜〜〜っ・・・・” と観念したんでしょうね。

    Reply

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