後ろの方にあるのが、懐かしい『じょんば』。
雪投げの道具です。持ち手の棒は竹。雪をすくう平たい部分も竹で編んであります。
少なくても昭和30年代は、このジョンバが雪投げ道具の主役でした。
前方に写っているのは、鉄道で使われていた雪投げの道具だそうです。
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考えてみると、北海道では乾いた雪が降る事が多いから、これでサクっとすくってポイ!っと投げれたんですね。
湿った重たい雪では、こうはいかないもね。
それでも、このジョンバを扱うのには、子供の私は苦労しました。
だって、持ち手がただのボッコ(棒)でしょ。
握る力が足りないと、ジョンバに乗せた雪の重さが左右で違うので、持ち手がクルっと回っちゃう。
毛糸の手袋に雪が付いていたりすると、なおさら滑ってクルリンばっかり。なかなか、はかいかないわけです。
開拓記念館に展示されていたこの『雪投げ』の道具には、『じょんば』と名前が書かれていたので、やはりそう呼ぶのが一般的なのでしょう。
でも、私が育った家では、ストーブに石炭をくべる小さなスコップ(じゅうのう)の事も、ジョンバと呼んでいました。
そのジョンバと、雪投げに使うジョンバを区別するのには、小さなスコップの事をジョンバ。雪投げをするジョンバのことは『雪投げ』なんて使い分けをしていたように思います。
嫁に来た時、ぽぷら家ではこの小さいスコップの事は『じゅうのう』と呼んでいたので、本当は『ジョンバ』って言わないのかしら。
でもね、もしかしたら、” すくってポイと投げるショベル的な道具 ”の事は、みんなジョンバでいいのかもしれない???なんて仮説も思いたちました。
「ショベル(shovel)」・・「ジョベル」・・・「ジョンベ」・・・「ジョンバ」・・・
むりやりっぽい。
だけどもさ、北海道弁ならやりそな感じだべさ〜・・・
この竹製の『ジョンバ』も、もうひとつの『ジョンバ』も、遠い昔の冬を思い出させてくれます。
ストーブの中で赤々と燃える石炭が見えてきて、なぜだか体がじんわり、あの時の冬の暖かさが蘇ります。
クラーク先生の時代
「The shovel」 ジ ショヴァー<エルの発音(笑)
がちょっと言いやすいように訛って、縮まってジョンバらしいです。
しかも、道央から峠を越えてオホーツク圏にたどり着いた頃には
じゅうのうが「ジョッパ」になってるもんね。
デレッキもレーキの頭にTheがついた言葉が
訛って縮まってデレッキになったそうです。
私が使ったのは赤いプラスチックのジョンバでした。
スキー手袋はいて雪かきしたけど、
やっぱりくるくる回って粉雪かぶりました。
じょんば・・・・初めて知りました
竹細工じゃないですか かっこいい
私 竹細工とか漆細工のものなど すごく好きですね
竹のデザインは 日本の生活にすごくマッチしている感が?
この じょんば欲しいくらいです どっかで売ってないべかです?
庭師のおじいちゃんも よく仕事でつかっているようです
竹は しなりがあってしかも丈夫と そして風流じゃよと・・・笑
もみじさんへ
おお~~!!そ、そうだったんですか!
ありがとございます!
北海道は広いから峠を越えると、言葉も変わるのですね。
とても勉強になりました。ありがとうございます!!
もみじさんも、やっぱりくるくる回ってましたかあ。
すみれさんへ
ほんと、竹って凄いですよね。
いつかジャッキーチェンの映画で、竹を組み合わせてたか~~くしているのを見た事がありますが、あれはほんとビックリしました。
庭師のおじいちゃんが使っているのですね。絵になりますね。
今でも、売っているようですよ。
でも、使ってみると、やっぱり握り手のついた今の物の方が便利です。