北海道・札幌発・だべさ通信5

エゾマイマイが天の川のようなニセアカシヤの道を行く

ついこのあいだまで、ひだまり公園の散策路はモジャモジャした細長い花が一面に落ちて、まるでそこいらへん、くたびれた毛虫の大群がいるようでした。

それは柳の花。6月の初め頃です。

柳の花が落ちるとこんな感じ。
知らずに見るとギョギョっとする、ちょっと恐ろしい光景かもね。

地面に落ちると、もくもくと種がわき出して、風に林の中を運ばれ、そのへんを漂うになります。
ヤナギの種が舞うことを『りゅうじょ(柳絮)』と呼ぶそうです。

スポンサーPR



6月の後半はニセアカシヤの花道

 

そして、6月も後半。
今はニセアカシヤの花が落ちて、散策路は雪が降ったように真っ白。
木漏れ日が揺れると、花の白い色が反射して、ゆらゆらと光源が動くさまは、緑の宇宙に流れる天の川のよう。

 

 

札幌まつりが毎年6月の中頃に行なわれるんだけど、ニセアカシヤの花と香りがちょうどその頃とリンクします。
ニセアカシヤ自身はそんな事、ぜーんぜん考えてもいないんだようけど、祭りを盛り上げてくれる名傍役でもあります。
花の役目を終えて地面に落ちた花の乳白色の色が、木々が生い茂ってすっかり暗くなってしまった林の中を、最後の数日間ぼんやりあかるくしてくれるのです。

 

 

” 歩きづらいったらありゃしない ” そんなことを言っていそうなのはエゾマイマイ。
まあね、あんたにしたらそうでしょうそうでしょう。
エゾマイマイは日本でも大型のカタツムリで、北海道のそのへんに住んでいる道産子です。

 

 

でもね、この花びらたちが朽ちたころ、今度はコクワの花が落ちてくるんだわ。
猫の肉球のような花で、よく見ると、うすーく緑がかって、そりゃあめんこいんだよ。

エゾマイマイは、”そんなこと知ったこっちゃない ” と迷惑そうですけどね。

エゾマイマイは殻を動かすすごいヤツだった 

※アカシヤのハチミツとして売られているのはこの花『ニセアカシヤ』のハチミツの事です。
通販されているアカシヤのハチミツ


北海道ランキング

PR