アザミに見えるこの花は、なんとゴボウです。
野生のゴボウだからノラゴボウ(野良ゴボウ)というそうです。
ゴボウが野生に生えている事を知ったのは数年まえ、それまではアザミだとばかり思っていました。
”ゴボウだったら買わなくっても掘ればいいっしょ!!”
と思ったのですが、現実は厳しい、そうはウマく問屋は卸さない。
お店に売っているのは、農家さんが根っこの部分が大きくなるように一生懸命に育てたゴボウ。
それに比べて野生のノラゴボウは、そんな人間の都合なんか知ったこっちゃないので、土から上のほうをぐんぐん成長させる。
しまいには私を見下ろす生意気なやつに成長します。
野良ゴボウは畑のゴボウが野生化したもの
野生と言っても昔から生えていたのではなく、このゴボウ達も元はと言えば、畑から逃げ出したゴボウ達だそうです。
それで『野良』がついたんですね。
♪およげたい焼きくん♪ の植物バージョンってとこでしょうか。
逃げ出したゴボウ達は、”もう人間達の言うことなんか聞かない!自由をわれらに!! ”
と宣言し、根っこを大きくする事をやめたので、私のような考えの人間達にも引っこ抜かれずにすみました。
その作戦?がよかったせいか、生息範囲をどんどん伸ばす要因になったと言えるかもしれないですね。
現在、札幌では野生のゴボウがどんどん増えている為に、駆除の対象になっています。
アザミとよく似ているゴボウの花
ゴボウの花はアザミそっくり。
よく見ると、これがなかなかめんこくて美しい花。
よく見ると、これがなかなかめんこくて美しい花。
トゲトゲの先がカギのように曲がっていますね。
これが動物や人にくっついて、あっちこっちに運ばれていくそうです。
これが動物や人にくっついて、あっちこっちに運ばれていくそうです。
さて、こちらがアザミの花。
どうですか?ゴボウとよく似ていますね。
どうですか?ゴボウとよく似ていますね。
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山ゴボウの漬け物は野良ゴボウではない
『山ゴボウの漬け物』が売られていますよね。
これか!と思ったんだけど違った。
山ゴボウと言われている多くの場合はモリアザミの根のことで、お店で売られているのは、このモリアザミの根とか、栽培されているゴボウの細い根を漬けたものだそうです。
野良ゴボウよ、あんたたちも美味しいとろこ、ないのかい?
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