北海道・札幌発・だべさ通信5

放射冷却現象とは、空のお鍋のフタが取れた状態

数日続いた雪が止んで、青い空が浮かび上がりました。
そしたらまあ冷える冷える。
放射冷却現象(ほうしゃれいきゃく現象)ですって。




お鍋のフタが開く、放射冷却現象とは  

『放射冷却現象』なんて難しい言葉を知ったのは小学生の頃だったか中学校の頃だったか、よく覚えちゃいない。
とにかく、私たち道産子は、” 冬の晴れた日の朝はメチャ寒いもんだ ” と体で覚えて暮らしてきたもんね。
鼻をつまむと、一瞬、小鼻がくっついちゃったり、耳たぶが赤く痛くなったり。


でも、学校の先生が、『放射冷却現象』とは・・・という説明をしてくれた内容が面白くて、勉強嫌いな自分なのに、なしてか覚えているんですよ。
『冬は寒いけれど、昼間はお日様が当たるから、地面はなんぼか温まるよね。それが夜になって太陽がいなくなると温まっていた地面が冷え始める。
でもな、その時、もし空にフタがあったらどうなる?』

フタ???

頭の上に大きなお鍋のフタがボワワワ〜〜〜ンと現れました。
空にフタがあるわけないじゃないか。
でも先生は続けて


『空にフタができるんだよ。それは雲だな。もし鍋にフタがなかったら、熱はどんどん空に逃げて鍋の中のものは冷めちゃうべさ。でも、雲がフタをしてくれれば、熱は逃げないわけだ。お鍋の中は暖かいべ。
つまり、雲があれば暖かい、でもなかったら熱はどんどん空に持って行かれて寒くなる。それが『放射冷却現象』だな』



雲はお鍋のフタだったのか。
先生の説明が、どのくらい正確な内容なのかはわかりません。でも子供の私は妙〜に納得しました。


よく晴れた朝は、お鍋のフタが取れちゃった空なのです・・・・たぶん。





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