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全国から人が集まって開拓された北海道は、方言のデパートみたいな所かもしれませんね。
場所によっては、同じ県、同じ村から団体で入植した所もあるので、その地域独特の言葉も少なからずあるようです。
昨日のテレビを見ていましたら、山形では『こわいこわい』は『疲れた疲れた』という意味になるという話をしていたので、”そうか、山形弁だったのね” と小さな発見をしたところです。
北海道人も、たいてい『こわい』と言という言葉を使います。
階段を駆け上がったり、長い距離を走ったり、体がしんどくなったときに、私たちは『あーこわい』とか『こわいこわい』なんて言います。
標準語にすれば『疲れた』となるのでしょうが、『疲れた』の範囲は広くて、こういう場合はどーもしっくりきません。
『生きるのに疲れた』は『こわい』ではなく、『仕事が多忙で疲れる』も『こわい』ではありません。
『疲れる』という大きな範囲の中の、身体的にしんどい状態のとき『こわい』を使います。
色に例えるなら、『赤』という大きな範囲の中の、『燃えるような赤』『紅の赤』『薄紅色の赤』・・・のような詳細てきな感じでしょうか。
微妙なニュアンスの違いが多くある日本語ですが、さらに掘り下げたところにある細かな感覚を、方言は持っているのでないかな・・・と思います。
山形弁が使えてよかった。でなかったら、「こわいこわい」を表現する言葉を知らなかったもんね。