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今日は、爺ちゃんの法事でした。家族や親戚も集まって準備万端。時刻はもうすぐ予定の11時になろうとしています。
あと5分だね、お坊様遅いね。もしかして、私が日時を間違えて言っちゃった?
「もし来ないなんて事になったら、お土産話になっちゃうね」
「したら、みんなで拝むだけにするべや」なんて、冗談を言い合っているうちに、とうとう時間は11時。
気になって義姉と二人で窓の外を眺めていると、左から勢いよく走ってきた黒い乗用車が、家の前へきて急ブレーキをかけました。
と思ったら、こちらに向かって急ハンドル。お坊さんだ!
車をむりやり段差の高い歩道にグァンと乗り上げました。したっけさ、その反動で車がはじかれて、勢いで義姉の車の角にぶつかりそうになったんだけど、ギリギリかわしてなんとかセーフ。
「うぉ~!危なかったべさ!」思わず義姉を顔を見合わせました。
いつも冷静に見えるお坊さんだけど、さすがにあせったべね。
ピンポ~ン。
「お待ちしていました」
「オッホン!どうもどうも」
すでにこの様子を実況中継されていた親戚の間をおもむろに通って、お坊さんは姿勢正しく座敷に入りました。
バッグの中からケサを取り出し、シュ!っとまとって、シャキ!っと身に付けると、仏壇の前にゆっくり座って、オッホン!お経を唱え始めました。
真面目な顔はしているけれど、ホントは動揺を抑えているかな・・・ドキドキしちゃっているかもね。
だからお経がね、”ぶつからないで よかったべや~ なんまいだ~”と言ってるように聞こえたのでありました。
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