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「おい、佐藤の爺さんが亡くなったらしいぞ」旦那さんが言いました。
佐藤のお爺ちゃんと我が家の婆ちゃんは古くからのおつきあいでしたが、もう、ずいぶん前からご無沙汰で、娘さんと一緒に暮らしているらしいという事は、風の噂で聞いていました。
しかも、今日の10時からが告別式。
時計を見ると、なんだかんだと10時になるっしょ!
幸い、会場は手稲のお寺。婆ちゃんの代理で私が自転車をとばして行けば、なんとか間に合いそうです。
お香典持ったよね、じゃあ行ってきます。
流星2号よ(私の自転車)行くぜ!・・・と、走り出したのはいいけれど、どのお寺だったっけ?
これだも、いつもの私のはんくさい(そそっかしい)性格が勃発です。
そういう場合は携帯で旦那さんに聞いてみよう・・・・って、携帯忘れてきちゃったしょや〜。
しかーし!手稲町付近には、大きなお寺は2つしかない。とりあえず手前のお寺に飛ばして行くぜ。
キキキー!と坂を下って、シュ〜っとカーブ、さらには信号ではピタっと止まって歩行者優先、車に注意の安全運転。
ここで事故って自分が告別式になんかなったら大変だもね。
道路を渡って、最初のお寺に着きました。
どうかな・・・・・静かだね・・・玄関先にも誰もいません・・・という事は、もう一つのお寺だわ。
そこから更に、自転車5で分。やった、ここだ。
お寺の隅に自転車を置いて、鍵をかけて、服装は大丈夫かな・・・とひと呼吸。
スカートのすそをパンパンとはたいて、よそ行きの顔に変身さ。
よそ行きの歩き方で受付に進みました。じんわりかいたひたいの汗が、”ほんとはこの人、今はっちゃきこいて自転車こいで来たんだよ〜”なんて意地悪してるけど、な〜んもさ。
よそ行きのお辞儀をして、よそ行きのポーズでバッグからお香典を取り出しました。
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