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ひと昔まえまでは、北海道には台風が来ないというのが定説でした。
どんなにすんごい台風でも、津軽海峡を渡る頃には勢力は衰え、温帯低気圧に変わっていたからです。
だから、北海道人は台風をバカにしていました。
どーせ北海道にまでは来ないんだから。
内地(本州)の人が、台風がやってくるまえに、家の戸締まりなどをする様子をテレビで見ても他人事です。
だいいち、北海道の家には雨戸というものがありません。
あるのは、いや、あったのは、昔の開拓時代に造られた建物くらいでしょうか。
それが今じゃ平気で、竜巻までもやって来るんだからね。
夕方、今日はお祭りと敬老の日ということで、みんなでお寿司をつまんだんだけど、
その間もずっと、テレビでは台風のニュースが流れていました。
そのすさまじい状況に、お箸の持つ手が時々とまっちゃう。
婆ちゃんがテレビを見て「台風ひでえな。こんなの来たら、ウチは がっさいから飛ばされるんでねえか」と言いました。
”がっさい”・・・久しぶりに聞いた方言だこと。
”がっさい”とは 『出来が悪い・貧弱・カッコが悪い』のような意味の方言です。
たしかに、こんなすごい台風がきたら、がっさい我が家は危ないかもしれないわ。
今回の台風18号は、そろそろ北海道の東に抜けそうだけど、これからやってくる台風にも要注意ですね。