北海道・札幌発・だべさ通信5

その猫は、グタ〜〜っとならなくていかった

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朝、ゴミ出しから戻ってくると、雪の上に猫の足跡を発見。
婆ちゃんの玄関の階段下まで点々と続いています。
腰をかがめて覗いてみる。

 

 

暗いけど、目が慣れてくると奥の方に大きなおまんじゅうみたいな茶色いシマシマが、多きくなったり小さくなったりしているのが見えました。
やっぱし猫!丸まさって(丸まって)寝ているようです。

 

 

”もしも〜し、ミャーミャー、ネコネコ”
彼か彼女か知らないけれど、猫はちょっとだけ顔をあげて、上目使いでこっちを見ました。
”悪いけど、ここはあんたの家じゃないよ”
けれど、猫は私の忠告にも動じずに、うつろな目でこっちを見ているだけです。
今度は階段のヘリをコンコンやってみました。
それでもまったく動きません。
おかしいな、ノラ猫だったらもっと警戒するだろうに。
弱っているのかな?もしかして、ここが死に場所??
わわ、そりゃ困る。

 

 

明日にっなって覗いてみたら、ここにあんたがそんな目をして 、口がグワ〜舌がベロ〜とかなって、グタ〜となっていたら困る。
”あんた、具合悪いの?”
猫は、半開きの目を私に向けて、この世の終わりのような表情で訴えているようでした。
朝は何かと忙しいから、とりあえず旦那さんに報告。

 

 

9時を過ぎた頃、猫どうだった?と聞いてみました。
「ああ、すんごい早さで逃げていったぞ」
”え!元気だったの?”
「オレが行って覗いたべや」
”うんうん”
「階段のヘリをカンカン叩いたっけよ」
”ほうほう”
「こっちに向かって突進して来てよ」
”え〜!”
「ギョエっと思ったら足元すり抜けて飛んでったわ」

 

 

私があんなに声をかけたのに、階段のヘリをカンカンやったのに、あの半開きのマナコはもしや、寝ぼけマナコってやつだったんだべか。
なんちゅう度胸の座ったヤツじゃ。
でもさ、ウチの階段の下で、グワ〜〜ってならなくっていかったわ。
なんだか今になって、も少し寝かせてやってもいかったな〜なんて思っちゃった。

 


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