北海道・札幌発・だべさ通信5

ひとりよがりでカシミアタイプ

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連日の大雪で、このあたりの住宅街の道路は乗用車がすれ違うのもやっとです。
事務所の前に、大きなトラックが止まりました。
わわ!何か届いたのかな??懸賞でも当たったのかな〜。それとも誰かからのプレゼントかな〜??
ちょびっとワクワク。運転手さんが入ってきたら、”あら!”みたいなフリして、すました顔してハンコ押しちゃお。
すると運転手さんは、そばのアパートの方へ歩いて行きました。

 

 

なんだ、ウチでないのか。
ワクワクして損しちゃったしょや。
道幅が狭いから、仕方なく我が家の前にトラックを止めたんだよね。ただそれだけの事なのに、私は期待が裏切られたもんだから自分で勝手にムカついています。
”な〜して我が家の前にドカっとトラックを止めるのさねえ”

 

 

少しすると、「すいませ〜ん」と事務所に誰かがやってきました。
『はいはい』
「あの、すみませんが、今そこのお宅に荷物を運ぶあいだ、ここに車を置かせて頂いてもよろしいでしょうか」
それはトラックのお兄さんでした。
『え、ええ、いいですよ』
「どうもすみません」
お兄さんはそう言ってからトラックに戻り、二人掛かりで大きな荷物を運んでいきました。
”うわあ、重そうだなあ。冷蔵庫かな・・大変だわ・・”
さっきまでイラっとしていたくせに、一言声をかけられたとたんに、お兄さん達に同情している自分がいます。

 

 

まもなくして、また玄関の方で「すいませ〜ん」。
”は〜い”
出てみると、さっきのお兄さんです。
「どうもありがとございました。これ、よかったらお使いください」
お兄さんはそう言って、ティッシュの箱をみっつ手渡してくれました。
”あ、あら、ありがとうございます。いいの?もらっちゃって、ほほほ・・・”

 

 

「どうぞどうぞ、コレ、カシミヤタイプですから柔らかいです、それではどうも」
”あ、はい、かえってすみません”
あらやだ、なんだべこの嬉しさは。
ワクワクしたり、ムカっときたり、ティッシュの箱でホホっとしたり、しかもカシミヤと聞いて”やった!”とかまで思っちゃった私。
ねえねえ、これ、カシミアだってさあ。
さっそく1枚シュッ、あら、ホント、優しい肌ざわり。

 

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