スナックのママはモナリザの微笑み

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私はお酒は飲めないので、スナックとかクラブなんていう所は、めったに行ける所じゃない。
けれど、『手稲はしご酒大会』というのがあってね、そのイベントに、旦那さん達の後を付いて参加しました。今年から、4日間の間に5軒を回ればいいというルールに変わったので、ちょっとあずましいね。（落ち着いてできるね）

 

1軒目の居酒屋さんに続き、2軒めはスナックでした。
私の先入観では、スナックという所にいる女性はみな　きわどい洋服を着て、『あら～ん、社長～』
とか言ってるのかなと思っていたけど、どうも、そういう所ばっかしでもないようです。

 

 

私と同じくらいの年齢とおぼしきママさんは、シックなブラウスに黒いロングのフレアスカート。ペラペラしゃべらず、お客さんの話しに、ゆっくりうなずいて聞いています。
「そうなの、大変なのねえ。ウチみたいな商売も大変なのよ」なんて、優しくモナリザのように微笑むママ。
そうか、男性はこういう笑顔に弱いのか。

 

 

「私の歳？57歳よ」
え～！！私より年上なの！
どうみても私より若く見えるわ。
それはファンデーションを二重に塗ったからでもなく、ホホ紅を斜めに入れたからでも、口紅をシャープに描いたからでもない。
なんかこう・・・懐のひろ～い包容力とも言えるようなオーラを放っているからだわ。
殿方の心を受け止め癒す、それが熟女の美しさというもんか。女は若けりゃいいってもんじゃないんだよ。
私だって磨きしだいじゃ、熟女の美しさを放つかもしれませんぞ。
鏡に向かってそっと微笑む、『そうなの、大変ねえ・・・・・』