北海道・札幌発・だべさ通信5

チャラくてもホントはカッコいい

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仕事で撮影に行くと、別な写真屋さんと出くわす事があります。
昨日も、同じレストランの写真を撮っている30代とおぼしき写真屋さんがいました。
ペンギンみたいなジャージのズボンにサニーレタスをかぶったような髪型。
今どきのファッション雑誌に登場しそうなスタイルです。

 

 

写真と言っても目的は様々。
昨日の旦那さんの撮影は建築から見た写真なので、建物全体の曲がりや照明の灯り、窓の外や室内の露出などに神経をはらう(多分)のですが、彼はレストランのインテリアや小物、人や含めた写真を撮っているようです。
きっと、お店紹介の写真を撮っているのでしょう。
お互い言葉は交わさなくても、相手のカメラの画角の邪魔にならないようにあっち行ったりこっちに逃げたりします。

 

 

だいたいの撮影が終って、気がつくと、旦那さんが彼とが話をしています。
彼は「昼間の窓ガラスの雪の写り込みがすごいんで困ってるんですよ」
と旦那さんに話しているようです。
旦那さんは「僕は、こういう時はこうしていますよ」と答えると、
「ああ、なるほど〜」とか言っています。
そのあと、まだ撮影を続ける彼に、照明の後始末などをお願いして、私達は先に終了する事になりました。

 

 

ややもすれば、デジタル技術は若い人の方が上手に扱えるかもしれないのに、彼は年上の旦那さんに、チャラい言葉だけれど敬意を払ってくれてるのがわかりました。
旦那さんも、これまたややもすればガンコな写真技法を上から目線で話せるでしょうが、あくまで自分のやり方として伝えているようでした。
私には、チャラい兄ちゃんと定年間近のおじちゃんが、お互いを認め合いながら会話している姿がすんごくカッコよく見えました。

 

 

私だったら、ホントは知らなくても知ったかぶりしたり、若い人には ”こういうもんだ” 的な発言しちゃうかもしれないもね。
若者に嫌われるタイプだ。
それにしてもさ、あのペンギンみたいなズボンで歩きづらくないかい?
ああ、認め合える人間になるにはまだまだ、私は修行が足りないようであった。

 


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