北海道・札幌発・だべさ通信5

夜の建築写真はヒザにくる

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我が事務所では、建物の夜景の撮影依頼もあります。(写真を撮るのは旦那さん)
先日は、10階建てのビジネスホテルでした。
この建物が一番きれいに見えるのは、日が落ちて、闇に覆われ始めた頃。
空の深い青さと、建物全体と、ホールや窓からこぼれる灯りのバランスがとてもマッチするからです。

 

 

さて、撮影は、宿泊客がいない休業日の夕方から行う事になりました。
日が落ちる前に、すべての部屋の灯りをつけて、カーテンをきちんと開ける作業をしておきます。
あたりが暗くなり過ぎるまえに手早く済ませないとね。
これを手伝うのが私の役目。
設計図を見ると、一つのフロアには部屋が10室以上ありました、ざっと100室ちょっとか・・・・
ひ、ひゃく!!・・・・ ヨタらないで、できるべか・・・。

 

幸い、関係者さんも加わって下さる事になり、私と旦那さんとで3人チームで行う事に。
部屋はすべてオートロックで、手元にあるカード式のマスターキーは1枚。
という事は、3人一緒に行動しないといけないという事です。

 

 

作戦はこうだ。
まず3人で一気に10階に到達。
端の部屋からマスターキーを持った者がピッピッと、次々にドアを開けていく。
そこにすかさず他の者が部屋に入り、部屋の灯りをつけカーテンを開けて整えていく。
つまり、鍵を開ける鍵係と、部屋の灯りをつける部屋係とに役割を分担する作戦。
あとは階段で下がりながら作業を進める。完璧だ!
これでいきましょうとイザ10階へ。

 

 

ところがです。
実際にやってみると、部屋によってはカーテンを整えるのに手間取ったり、扉の抑えの金具が動かしずらかったりと、鍵係と部屋係との動きがかみ合いません。
作戦変更!マスターキーを誰かから受け取り作戦!とにかくバタバタやる!
” この部屋終わりました! ”
”よし、キーをほれ!”
” 終わりました! ”
”したら階段で降りるぞ!”
このようにして、3人は探し物競争でもしているかのように、ついに1階まで到達したのであった。

 

 

さすがに10階下りは膝にくるね。サッサと動いているフリして、実は最後の方は、手すりにすかまって降りたも。
さあいよいよカメラをセットだよ・・・・
と思って外に出たら、一台の大きなトラックが玄関前にドカンと止まってる。
運転手さん、いないの??
そしてあたりは暗くなり、夜空にホテルが浮かび上がりました。
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・

 

 

お、運転手さんがホテルから出て来た! ガガガ~~ブオ~ン・・・・
旦那さんがカメラのシャッターをパシャ・・・パシャ・・・・・・・
いかった・・・
撮影が終わると、部屋を再び元通りにするのは言うまでもありません。

150214夜空130717.jpg

(この写真はイメージです。私の普通のカメラで撮ったもの 2014/7)

 


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2 Comments

  1. すみれ

    ひとつのものが 輝きを増すためには
    影の相当な準備が必要であり大事であると・・記事を読んでそう思いました
    一人 助っ人さんがいてくれて良かったですね
    私も この頃?雪かきすると膝にきます♪

    Reply
  2. ぽぷら

    すみれさんへ
    ほんと、助っ人さんがいて、とても助かりました。
    歳のせいか、体力使うとしんどい事が多くなりました。
    毎日ストレッチして、頑張らないと。

    Reply

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