データは幻

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棚の中に山ほど入っているビデオテープを片付けようかなって思いました。
場所とってるもね。
テレビ番組や家族の姿を録画してきたけど、最近はもう殆ど見る事はなくなって、ずーっとそのままです。

 

 

大切なものだけは、旦那さんがディスクにデータとして移してくれたけど、ここにある全てをするには相当な時間と労力がかかりそうです。
実際、全部をデータ化するのは無理かもしれない。かといって投げる（捨てる）のはいたましい（もったいない）しさ。
という事は、このままの状態で押し入れの肥やしになるのかな。

 

 

CDやDVDだって、そのうち消えてしまうかもしれないよね。
データの世界は目まぐるしく変化して、私なんか、説明されても、な～に言ってんだかさえわかりません。
だいたい『ギガ』という単位を知った時に、おお～～！！って思って、最近やっと『テラ』という単位がある事を知ったのにさ、「次の単位は『ペタ』なんだよ」だってさ。
何それ、スリッパで歩いてんのかい。

 

 

残しておきたいと思っても、新しい記録装置ができるたびに、過去が置き去りにされていくのがちょっと切ない気がします。
今のところ、思い出を変化させない記録装置は、紙でできた数枚の写真と、季節の風景や匂い、それと、自分の脳のハードディスクです。あ、それ、一番消えやすいかもね。