北海道・札幌発・だべさ通信5

トリカブトで本当のブスになったら困るもね

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トリカブトの花が咲いていました。
キンポウゲ科の多年草だそうです。去年よりも少し早く咲いたみたい。

 

 

■ トリカブトは猛毒

トリカブトはどの部分をとっても猛毒で、ウィキペディアによれば

『経口から摂取後数十秒で死亡する即効性がある。トリカブトによる死因は、心室細動ないし心停止である。』だそうです。

ということは、ウウッ・・・・っとなってバタッっといっちゃうのかな。
しかも、色々種類があるトリカブトの中でも、北海道のエゾトリカブトの毒の強さは横綱なみだそうです。
きれいな紫色の花だけど、見るだけにしておこうね。

 

 

■ ブスはトリカブトの毒にやられた時の顔

トリカブトは漢字で書くと「附子」(ブス)。
ブスってあのブス??
そうです、北海道弁でいう『 みったくない(見栄えの良くない)』のブスです。

トリカブトの毒にやられちゃうと、神経が侵されてしまう。
それはもちろん顔にも言えることで、表情の神経までもが侵され、まるで顔つきが変わってしまう。
世の中で言われるところのブスとは、トリカブトの毒に侵されている人の表情だったんです。
北海道では、打撲でできた内出血の色や、体が冷えたときなどに現れる唇の紫色の事もブス色と言ったりするんですよ。
ブスって、ちょっと可愛いイメージだったけど、語源の事を知っちゃうと笑えなくなるね。

 

■ トリカブトの有効利用

アイヌの人達は、昔、トリカブトの毒を矢じりに付けて狩りをしていたそうです。
射止められた動物はブスにやられちゃったわけです。
トリカブトは、毒の時は『ブス』という呼び方をされるけど、鎮痛作用や強心作用、血液の流れをよくする漢方薬にもなるそうで、そうなると呼び方が『ブシ』と変わる。

夏の花が少なくなるこの時期に、怪しく咲くトリカブト。
きれいな紫色の花を見つけると、思わず摘んでしまいそうにまりますね。
でも、絶対さわっちゃいけませんよ。本物のブスになったら困るもね。

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