北海道・札幌発・だべさ通信5

マムシと腰パンは未知の世界

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美容室で髪をカットしている時、右の席の会話が聞こえてきました。

若い男性のお客さん・・・『去年さ、川のそばで本物のヘビを見たさ』
美容師さん・・・『へ〜、札幌にも野生のヘビがいるんですか?』
男性・・・・『もしかしたらマムシだったかも』
美容師さん・・・『え〜!!マムシなんて北海道にもいるんですか!』

 

 

なんだかな〜・・・
昔はよく近所の爺ちゃんが、マムシを焼酎の入ったビンに入れて『ほれ、マムシ酒だあ』なんて見して(見せて)くれたんだよ。
これを飲むと精力つくとかつかないとかってニヤニヤしながら言ってたも。
ビンの中のマムシは、緑がかった銀色とも白とも言えないウロコをしてたよ。
うっすら口を開けて、焼酎の中から

 

 

” 精がつくかどうだか、わかんねえべや〜 ”
って顔してうらめしそうにこっちを見てたわ。
よっぽどそんな話しを、隣りのふたりにしちゃおうかと思ったさ。
今の若い人達にとって、ヘビのいる所なんて、未知の世界なのかもしれないね。

 

 

それより私は、さっきからどうも髪を切ってくれてる美容師のお兄さんが気になってました。
だってね、鏡に写るにお兄さんが私の背後を行ったり来たり動くたび、黒地に青だったか、青地に黒だったか、とにかくその2色のヒョウ柄のパンツ・・いやブリーフが、下げたジーンズの上からしっかり見えててさ、私の視界の中をさまようんだよね。

 
な〜んかあずましくない(おちつかない)。
ペンギンみたいでしょやね〜。
私にしたら、それがオシャレに見える事の方が未知の世界です。

今度は新しい美容室を開拓してみようかな。マムシ酒の事は、知らなくてもいいからさ。

 

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