北海道・札幌発・だべさ通信5

マリモの気持ちは大きなお世話

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北海道、阿寒湖のマリモ。
阿寒湖はマリモにとって丁度よい揺りカゴらしく、藻が、ま~るく大きく成長します。
絶滅危惧1類に指定されているそうで、観光地で売られているマリモは、お土産物用に生産されているものです。

 

 

そのマリモがね、このあいだの強風で湖の岸にたくさん打ち上げられたんですと。
ニュースの映像では、大きなマリモが、見るも無惨に湖岸に固まって打ち上げられていました。
マリモが数センチ大きくなのるのには何十年もかかるそうだから、大変でしょ!
”いたましい(もったいない)!湖に戻してやらないといけないんでないかい?

そう思ったら、ニュースで伝えていたのはそうじゃない。
これは『マリモの生きるすべ』なんだと。

マリモは太陽の光で光合成をしながら成長するのだけど、沢山重なっていると、上のマリモにだけしか太陽の光が当たらないので、下のマリモが成長できません。
だから大きくなったマリモは、強い風が吹くと、その力で湖畔に転がって、何年かに一度、下のマリモ達にも光をあててやるんだそうです。

打ち上げられたマリモは、水に戻してあげないといけないんでない?と思った私は、マリモにとっては大きなお世話だったんだね。
自然は、そのままの方がよい時もありますね。
湖畔に打ち上げられたマリモは、波で自然とちぎれて小さくなって、また湖に戻っていくそうです。

写真は、5年くらい前に阿寒湖のお土産物屋さんで買ったマリモ。
お豆くらいの大きさだったのが、今ではウズラの卵くらいになりました。
光合成してるのかな。

 

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