北海道・札幌発・だべさ通信5

空き地の雑草が花畑

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隣の空き地。以前ここに住んでいたご夫婦が、家を手放して娘さんの元に行ってから、もう10年以上もたちました。草はぼうぼうで荒れ放題・・・・と見る人もいるかもしれないけれど、とんでもない。

 

 

マーガレットや紫ツメクサ、それに鮮やかな色したコウリンタンポポが満開です。
野はら大好き、きかんぼ(気が強かった)の元少女にとっては、野はらは おままごとの友達だったのさ。
紫ツメクサは、ピンクの部分を引っこ抜いて吸ってごらん、甘い蜜の味がします。

 

 

「隣の空き地、ずいぶん花咲いたね」
「んだなあ。ほれ、そっちの赤い花(紫ツメクサ)あるべ。そっちの方が肥えてる土地なんだ」
へえ、そうなの。そう言えば、紫ツメクサが群れになって咲いている所は、以前は畑だった所でした。
「牛があれ好きで、よく食べんだわ」さすが婆ちゃん、元牛飼いのプロだもんね。

二階から見る空き地は、マーガレット達が太陽の光を反射して、キラキラまぶしく光っています。
でも、新しい土地の所有者が決まったみたいで、近い将来、この風景も、なくなってしまう事でしょう。

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コウリンタンポポは、明治時代に持ち込まれた帰化植物だそうで、とくに、北海道はこの花にとって、住みやすい所なのだそうです。

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子供の頃に、チュッチュすってた紫ツメクサは、なななんと、更年期障害に効くと言われるイソフラボンが大豆よりも豊富!なので、骨粗鬆症や乳がんなど、女性の病気に対する強い見方として、今、研究者達の注目が注がれているそうです。
もしかしたら乳を絞る牛達は、誰に教わる事もなく、自分たち(雌たち)にとって必要としている草を知っていたのではないでしょうか。

 

そうだったのか、紫ツメクサよ。雑草だなんて言ってごめんよ。
よく考えてみると、原野の中でもどんどん育つ生命力こそ、女性のたくましさなのかもしれませんね。

 

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4 Comments

  1. ふくろう

    広々とした場所の花は素敵ですね!並び方を決めて植えたように色分けされているのもまた良い。持ち主が代わっても、この花たちが何処かに残ると良いです。
    私も花びらを抜いてかすかな甘味をチュっと吸った覚えがありますよ。今の子供は知らないでしょうね。

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  2. 野のはな

    本当に 北海道は冬が長かったぶんこの初夏の植物たちの色の鮮やかさが素晴らしいですね 
    おおお 紫ツユクサ!!!これから紫ツユクサを見る目がかわると思います  そういえば昔 昭和天皇が 雑草という名の草は無い と仰ったのですよね

    Reply
  3. 野のはな

    ごめんなさい 間違えました ツメクサなんですね ごめんなさい

    Reply
  4. ぽぷら

    ふくろうさんへ
    手入れをされた花畑もいいけれど、私は原っぱに咲く花が大好きです。その中をこいで歩くのが好きでした。
    ふくろうさんも、蜜をチュって吸ったんですね。懐かしい子供の頃の思い出です。
    野のはなさんへ
    いつもコメントありがとうございます。
    昭和天皇が、そんな素晴らしい事を言われていたなんて知りませんでした。まさにその通り。
    雑草と決めるのは、その人間にとっての価値観だけですもんね。

    Reply

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