不思議な引き出し

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台所の4段の引き出しは、どれもぎゅうぎゅう詰めになっているけど、ごま塩の袋くらいならギュっと押せば入ります。でも、かつお節のパックだってギュ〜っと押し込めは閉める事ができるし、カレーのルウだってググっ〜〜っと押し込めば、これまた入っちゃうんだから、ほんとうに重宝な引き出しです。

 

こんな便利な引き出しだもの、たまには片付けくらいしなくっちゃ。
ゴソゴソ・・・あらこれ、ゼラチンの箱だけだわ。
ゴソゴソ・・この小袋は何かのタレか？餃子か？しかもいつのもんだ？・・・投げよ（捨てよう）ポイ！
ゴソゴソ・・これはインスタントみそ汁ね、この味噌、白味噌だと思ってたけど、赤みそになっちゃったのかな。ポイ！

 

 

だんだんと、引き出しの中身は隙間があいて、あずましく（ちゃんと）なりました。
そしたら引き出し奥の方に、なにやら袋のような物が落ちているのが見えました。
薄暗いな。ぐ〜っと手をのばして取ってみると・・・・
あらやだ、いつだか引き出物で頂いた『かつお節』でしょや。まだあるよ、どれどれ・・まあ、ちょびっとしか入っていないきざみ海苔。
ペタっと奥にヘバりついているのは『ごま塩』の袋。気づかなかったから、もうないと思って新たに買っちゃったもんね。

 

 

引き出しからあふれたものは奥の方の下に落っこちて、さらに同じ物を買ってはまたまた詰め込む。どんどん詰めればどんどん入る。そんな引き出しの正体は、使われないのどんどん溜まる、まさに中性脂肪ため込み型の引き出しだったのだ！
なんか、誰かに似ているね。そりゃそうだべさ。ぽぷらさんちの引き出しだよ。な〜んだそうだもね。