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紅葉を見に行こうよ!
中山峠に向かう道路は、行楽日はいつも大渋滞になるけれど、お昼を過ぎたところだし、きっとスイスイらくらく行けちゃうさ。
そうと決めたら、婆ちゃんも一緒に行こうよ、ね。
「んだな~、したら行くべや」
けれど・・・・車・・・進まなくなったね。
ずっと、繋がってるね・・・・
婆ちゃんが「父さん、トイレ まだだいぶ かかるのか?」と言いました。
予想外の展開に、ウキウキ車内は、ちょびっと暗~い空気が漂い始めました。
・・・・・・
しか~し!しだいに車の流れはスムーズに!
峠を登るにつれて、衣変えした山々が、目にしみてきます。
やっぱし、見に来ていかったね~。
== 途中ですが、ここで、 中山峠の建設に携わったというおじさんから聞いたお話しです =
皆さん、中山峠に降る雪は、1冬になんと15メートルです。
ですからトンネルが多いですよね。しかも、色んなトンネルがあるのに気づかれましたか?
中山峠は、まさにトンネルのデパートです。
出入り口部分に、透けている覆いがあるトンネルをご存知ですか?
あれは、ルーバーと言って、明かり取りです。トンネルの暗さに目を慣れさすためなんですよ。私達はあれを、ワニの口と呼んでいます。
それから、崖側の壁がない覆道がありますね。怖いですよね、落ちたら大変です。でもあれは、大雪が降った時に、除雪車がここから雪を落とす為なんです。
除雪車が落ちたら、そりゃ大変ですけどね。
そうそう、うす別回廊。これはすごいですよ。この回廊だけ作るのに、なんと4年もかかったんですから。
この峠にかかる橋の高さにも、皆さんはビックリなさいませんでしたか?
一番高い所はなんと、地上35メートルです。ビビッちゃう?そうですよね~。
しかし、そのカーブは、アウトバーンにも使われているクロソイド曲線というものです。
クロソイド曲線とは、簡単に言うと、ドライバーのハンドル操作を最低限、動かさずにカーブを切れる最強の曲線というふうに考えて下さい。だから、カーブにも、安全性を考えて作られているんですよ。
今度中山峠を通ったら、そんな事も、思い出してくださいね。
おじさんの笑顔にはこの難工事をなし得たという誇りが、しっかりと刻まれていました。
<昭和39年工事開始 定山渓~中山峠ルート 44年完成>
なんと私は、この道が完成する前の、恐ろしい旧道を、修学旅行のバスに揺られて通ったという、古い思い出が、あってしまったのであった。
・・・・説明おわり
中山峠とくれば、やっぱし名物『揚げいも』だべさ。
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